フィンエアー(本社: フィンランド)と空港運営会社・フィナビアは5月2日より、ヘルシンキ空港にて搭乗手続きのための顔認識技術の使用を開始した。5月23日までの期間中、顔認識技術の適用可能性を測るデータを収集。フィンエアーはフリークエントフライヤー1,000人を試験に招待している。

5月2日~23日までの期間中、フィンエアーはフリークエントフライヤー1,000人を招待し、顔認識技術を試験導入する

顔認識技術を用いることで、出発プロセスをスムーズにし、搭乗券なしでの搭乗の可能性も広げることができる。今回の試験導入によって、プロセスに対する顔認識技術の適用可能性と、顧客に及ぼす影響についての情報が集められる。

テストに参加したフィンエアーのフリークエントフライヤーは、テストアプリケーションを使用して、顔の肖像画をテストシステムに送信する。搭乗する際には、顔認識技術が搭載された指定のチェックイン・デスクを使用。サービススタッフは、顧客の旅行情報を確認し、顔認識が成功したかどうかをテストシステムに示す。

ヘルシンキ空港の副社長は、「全ての旅行関連情報がデジタル化されると、空港でのチェックポイントを通過するのにかかる時間が短くなります。昨年、従業員のセキュリティ管理で顔認識技術を試験した結果に満足している」とコメントしている。