シンガポール航空は現地時間の5月1日、シンガポール=サンフランシスコ線にてエアバスA350-900を用いたバイオ燃料による太平洋横断飛行を開始した。同プロジェクトは今後3カ月間、週1便・合計12回のフライトを予定している。
同プロジェクトは、シンガポール航空とシンガポール航空局、航空交通管理(ATM)が共同で実施。最新の低燃費航空機や代替燃料を用い、最適化されたフライトオペレーションと組み合わせることで、燃料やCO2の排出を削減し、環境面や経済性の効果の実証を目指している。このプログラムに用いられているA350 XWBは、使用済みの食用油から製造された持続可能なバイオ燃料であるHEFAと、従来のジェット燃料の組み合わせて運行する。
シンガポール航空はA350 XWBを67機発注しており、2017年3月末までに12機を受領。2018年にはローンチカスタマーとしてA350-900ULRを受領し、世界最長路線となるシンガポール=ニューヨーク・JFK線の展開を予定している。