米マイクロソフトは5月2日(現地時間)、「Surface」シリーズのノートPCの新製品「Surface Laptop」を米国で発表した。同社は教育市場向けを想定するものの、実は「普通のノートPC」を求めるビジネスユーザーにとっても魅力的な製品になっているのだ。
マイクロソフトが「ノートPC」を発売へ
これまでのSurfaceシリーズはタブレットとしてもノートPCとしても使える「2-in-1型」が中心だったのに対し、Surface Laptopはディスプレイを開いて使う「クラムシェル型」のノートPCだ。アップルのMacBook Airによく似た製品といえば、分かりやすいだろう。
マイクロソフトによれば、そのターゲットは教育市場だという。その背景にあるのが、以前にも取り上げたChromebookの台頭だ。米国で「K-12」と呼ばれる幼稚園から高校までの教育市場において、Chromebookはシェアの過半数を占めるとの調査もある。マイクロソフトとしても、何らかの手を打たざるを得ない状況だ。
だが、その中身はビジネスユーザーにも活用できそうな製品に仕上がっている。価格は999ドルからと手頃だが、Core i7を搭載した高性能モデルもラインアップしており、1台ですべての仕事をこなしたい人にも打ってつけだ。
すでに「Surface Pro」シリーズを持たされているユーザーでも、結局はExcelやWebブラウザーをノートPCのようにしか使っていない場合が多いのではないだろうか。まさに多くのビジネスユーザーが求めていた、MacBook AirのようにスタイリッシュなWindows PCがSurface Laptopといえる。
Surfaceならではの機能として、ディスプレイはタッチ操作にも対応するため、ちょっとしたスクロールなどで画面を直接触れるのは便利な点だ。本体は4色展開で、自分だけのカラーにこだわる若年層にしっかり訴求している。キーボード周囲の素材にはスエード調の「アルカンターラ」を採用しており、アルミ削り出しで統一したMacBookとは異なるテイストに仕上げている。