京浜急行電鉄は5月28日、同社の車両工場である京急ファインテック久里浜事業所(神奈川県横須賀市)を開放するイベント「京急ファミリー鉄道フェスタ 2017」を開催する。今年は事前応募制での旧1000形撮影や、昨年11月からデビュー当時の姿に戻った800形の展示などを用意している。
38年ぶりに京急電鉄に帰ってくる京急デハ230形にちなんだ催しも実施する。京急電鉄の前身である湘南電気鉄道が開業した1930年から運行され、1978年までの48年間活躍した車両で、引退後は公募によって埼玉県川口市に引き取られ、青木町公園総合運動場で保存・展示されてきた。このほど京急電鉄が譲り受けることとなり、2019年秋に横浜市のみなとみらい地区に建設を予定している京急グループ本社ビル(仮称)の1階で保存・展示をめざし、復元を進める予定。イベントでは、京急デハ230形にまつわるメッセージや、これまで同車両を保存していた川口市への感謝のメッセージを来場者から募集するほか、記念式典も開催する。
その他、保存車両や特殊車両の展示、車体上げ作業や軌道補修作業の実演、パンタグラフ上げ下げ・側面表示機・転換イスの操作体験、工場見学、車両部品の販売など多数の催しが予定されている。旧1000形撮影をはじめ、一部のイベントは事前の申込みが必要。申込み方法の詳細は「京急ファミリー鉄道フェスタ 2017」専用ページで確認できる。