4月29・30日に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ動画」のコンテンツを地上に再現するニコニコ最大のイベント「ニコニコ超会議2017」。30日の超ゲームエリア「超Rステージ」では、ニンテンドー3DS専用ソフト『ポケットモンスター サン・ムーン』のゲーム実況者らによる最強決定戦が行われた。
『ポケットモンスター サン・ムーン』は、昨年「ファミ通アワード2016」のゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた「ポケットモンスター」シリーズ最新作。初回出荷本数が世界累計1,000万本を突破(2016年11月)した本作は、従来の「収集」「育成」「交換」「対戦」といった要素が楽しめるのはもちろん、強力な必殺技「Z技」や、新たに進化を遂げたお馴染みのポケモンが登場するのが特徴。
決勝ステージに登場したゲーム実況者は、4月23日に行われた予選を勝ち抜いたペリカン氏、バッヂ氏、ライバロリ氏、サントス氏の4名で、解説は「ポケモンワールドチャンピオンシップス2015」のマスターカテゴリ優勝を果たしたビエラ氏が担当。また、大会優勝者には、現地時間8月18~20日にアメリカ・カリフォルニア州で行われる「ポケモンワールドチャンピオンシップス2017」を観戦するための航空券と宿泊券がプレゼントされる。
対戦ルールはダブルバトルで、手持ちまたはバトルチームに登録するポケモンは6匹、バトルに選出するポケモンは4匹。使用できるポケモンは「アローラ地方」のポケモンで、使用できるどうぐは「Zクリスタル」で、「メガストーン」はNG。勝利条件としては、準決勝は1本勝負、優勝決定戦は2本先取制となる。
第1試合は、ライバロリ氏とサントス氏の戦い。ライバロリ氏はナッシーやポリゴンZ、ギガイアスなどのトリックルームを生かすためのポケモンを、サントス氏はコータスやヤレユータンなど、ガブリアスに対抗するためのポケモンをチョイス。
ゲーム開始直後、ライバロリ氏がZパワーのガブリアスとルカリオの攻撃を繰り出すが、サントス氏の「オボンのみ」で耐久調節されたヤレユータンはみごと受け止め、ガブリアスのじしん攻撃で反撃。その後、ライバロリ氏は、ワイドガードでじしん攻撃を無効化する作戦を展開するも、ガブリアスとカビゴンの攻撃に耐え切れず、サントス氏が勝利した。
続く第2試合は、ペリカン氏とバッヂ氏の戦いは、両者ペリッパーを入れた雨パーティー。また、ペリカン氏はミミッキュとカビゴンを入れてトリックルームを生かすポケモンを。バッヂ氏はピカホエッパー(ピカチュウ、ホエール、ペリッパー)で戦いに挑んだ。
開幕直後、バッヂ氏がペリッパーのぼうふうを繰り出すと、低確率のこんらんがミミッキュに炸裂し、ベトベトンのちょうはつによってミミッキュのトリックルーム攻撃は封じ込められた。さらにベトベトンがカビゴンにどくしゅ攻撃すると、こちらも低確率のどく状態になり、加えてホエールのしおふき攻撃でペリカン氏は大ピンチに。ゲーム後半、ペリカン氏はペリッパーとテッカグヤで形勢逆転を狙うが、ペリッパーのぼうふう攻撃がミスに終わり、バッヂ氏が決勝に進出した。
決勝戦はサントス氏とバッヂ氏の戦いとなり、2本先取したほうが勝利となる。第1本目は、バッヂ氏のペリッパーを入れた雨パーティーと、サントス氏のコータスを入れた晴れパーティーの対決に。
まずバッヂ氏は、ペリッパーのあめふらしと、ベトベトンのだいばくはつで場を有利に進めるが、サントス氏はコータスのひでりを発動。さらにめざめるパワーを使用したカプ・コケコでカミツルギを撃破した。その後、バッヂ氏はペリッパーの攻撃をはずすなど、不運も重なり、まずはサントス氏が勝利。
そして、運命の第2本目。バッヂ氏はピカチュウとペリッパーを選出し、対するサントス氏はヤレユータンとカビゴンを投入。今回の「ポケモンWCS2017」ルールでは、ピカチュウが強いとされているが、サントス氏は最初のターン、カビゴンのおんがえし攻撃でピカチュウを退けることに成功。一方、バッヂ氏はホエルオーとペリッパーで反撃の機会を狙うが、サントス氏は、ヤレユータンのトリックルームで行動を逆転させつつ、晴れの天候と相性抜群のカビゴンが、ヤレウータンのさいはいの力で相手のポケモンを圧倒。2本先取したサントス氏が勝利に輝いた。
6・7年ぐらい前からポケモンの実況をはじめ、何度も大会に臨んだが、優勝したことはなかったというサントス氏。「長年応援してくれている人に喜んでもらえるよう、結果を出すまで頑張り続けようと思っていたので、今日夢が果たせて本当にうれしいです」と感無量の様子でコメントし、ポケモン実況者最強決定戦は幕を閉じた。
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