家を買う時に悩むのが、住宅ローンをどのように借りるかということ。金利タイプや返済方法にはいくつか種類があり、どれを選択すべきか迷ってしまうものです。そこで今回は、住宅ローンの基本である、金利タイプと返済方法について、それぞれの特徴やメリット、デメリットをまとめてみました。
住宅ローンの金利の種類とは?
まず、住宅ローンの金利にはどのようなものがあるのか確認してみましょう。住宅ローンの金利には、大きく分けて「全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」、そして「変動金利型」の3つのタイプがあります。それぞれの特徴や注意すべき点を念頭に置き、慎重に選んでいきましょう。
■全期間固定金利型
全期間固定金利型は、ローン借入時から完済までの全期間、金利が固定されているタイプ。借入後に金利が上昇しても返済額が増えるといった影響を受けることがなく、長期間にわたる返済プランを立てやすいのがメリットです。今後の世帯年収が一定であると予測できる場合や、教育費などの出費が増えていくため、返済額が増えると困る…… という場合には、全期間固定金利型が向いていると言えるでしょう。一方で、設定されている金利が高いことが多く、景気が悪化した局面には、収入が下がる中でも高い金利を支払い続けるリスクがあります。
■固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、「当初○年は金利○%」のように、決められた一定の期間のみ金利が固定され、その期間が終了すると、改めて金利タイプを選択し、その時点での金利をもとに返済額を見直すタイプです。固定金利期間が終了した時の金利の変化によってその後の返済額が変わるため、借入時の返済プランが立てにくくなります。
また、金融機関によっては、見直し時の金利や返済額の上昇に上限がないことも注意しておきたい点です。固定期間中は比較的低い金利で利用できるため、子どもの教育費がかかる、収入が少ないなどの理由で、はじめのうちは返済額を抑えたい場合には便利です。しかし、固定金利期間選択型を選ぶ際は、固定金利期間終了後の状況をしっかりと見据えておくことが重要です。
■変動金利型
変動金利型は、返済期間の途中で原則として半年に一度、金利が見直されるタイプです。金利が変わっても毎月の返済額は一定で、その元金と利息のバランスが変わります。また、返済額の見直しは5年ごとに行われます。
変動金利型は、元々の利息が低く設定されていることが多く、借入時の金利が安ければ、はじめの負担は軽くなります。しかし、その後の金利が上昇すれば、返済額の多くを利息が占め、元本がなかなか減らないことも。毎月の返済額には上限があるため、利息がそれを上回ると、未払いの利息が発生するリスクもあります。滞った分は期限までに返済する必要があり、預貯金で備えておくなどの対策が必要です。
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