スターフライヤーは4月28日、中期経営戦略「"らしさ"の追求2020」2017年度ローリング版を発表。基本戦略として、強いSFJブランドの構築、コアとなる"SFJファン"増加、心に響くホスピタリティ、経営基盤の強化を掲げ、PhaseIIの最終年度となる2020年度を目標とし、計画の達成と持続的成長の実現に取り組む。
今回の中期経営戦略「"らしさ"の追求2020」2017年度ローリング版は、2015年5月の初版策定以降2回目のローリングとなる。これまでの各種取り組みの結果や新たな課題、また外部環境や今後の見通しの変化などを踏まえ、内容を修正・進化。「"スターフライヤーらしさ"を追求し質にこだわることでお客さまに選ばれる企業」を目指しつつ、経営目標の達成に向け、中期経営戦略に基づいて展開していく。
基本戦略として、マーケットに対する一貫したイメージ訴求に積極的に取り組み、強いSFJブランドを構築。コアとなる"SFJファン"の増加に対しては、今後更なる増加が見込まれるインバウンド(訪日外国人)向け運賃「Fly JAPAN Value Fare」を新設したように、引き続きマーケットコミュニケーションの強化と提供価値の向上に取り組み、オフトラベルにおけるカスタマーエクスペリエンスの向上を目指す。
サービスに関しては、JCSI(Japanese Customer Satisfaction Index)の「国内長距離交通業種(国内航空)」で8年連続顧客満足度第1位の評価を受けているが、今後も更なる質的向上を進め、"個性際立つスターフライヤーサービス"の研究と確立を目指す。経営基盤の強化に関しては、PhaseIIでは中長期の成長を見据えた「攻める経営」へシフト。また、今後の持続的な成長に向けて旅客運送事業の拡大に着手するほか、人財育成や体制の構築を進めていく。
ネットワーク戦略として、国内定期既存5路線の更なる収益向上を図りつつ、時間帯を問わず、チャーター・臨時増便を積極的に実施。2017年7~10月の夏季多客期に「北九州=那覇線」を新規開設し、2018年以降の運航も継続を検討する。2018年冬季ダイヤから国際定期便への再参入を目指し、現段階では各種準備を本格化する。
機材・プロダクト戦略に関しては、2018年6月に新造機エアバスA320-200を1機導入し、ネットワーク戦略と連動した機材導入・退役計画の策定および継続的な見直しを図る。今後の導入機材の仕様についても、路線展開や技術革新に応じ、検討を継続する。