フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は小型車「up!」を刷新し、販売を開始した。フォルクスワーゲン(VW)で最も小さいクルマであるup!は、軽自動車のように見えて分類上はコンパクトカーの部類に入る不思議な存在。誰向けの商品なのかが気になった。
小さいけれどフォルクスワーゲン
up!の売り文句は「小さいけど、しっかりフォルクスワーゲン」。コンパクトで軽量だが、VWブランドを冠する以上、安全性には一切の妥協を許していないというのがアピールポイントだ。新型up!の発表会に登場したVGJのティル・シェア社長によると、up!のサイズ感は都会で乗るのに最適だが、高いボディ剛性と走行安定性を兼ね備えているので、長距離でも快適にドライブできるという。
サイズは全長3610mm、全幅1650mm、全高1495mm。カラーはベーシックな白と黒を含む計7色から選べる。パワートレインは3気筒の1リッターエンジンで、オートマチックモードとマニュアルモードを自在に選べるツーペダルマニュアルトランスミッションの5速ASGを採用している |
「ピープルズ・カー」を標榜するVWが、up!でこだわったポイントは気軽に使える車であることだ。シェア社長は気軽に使えるクルマに不可欠な要素としてコネクティビティを挙げ、up!がVW純正インフォテイメントシステムである「Composition Phone」を搭載していることをアピールした。このシステムにより、普段から使っているスマートフォンをクルマと簡単につなぐことができるという。
初代「up!」が日本に登場したのは5年前のこと。購入者の比率は女性がやや多く、年齢層としては年配の方が過半を占めているという。では、今回の2代目up!は誰に向けたクルマなのだろうか。