東京メトロは27日、銀座線で利用者の利便性向上を目的にダイヤ改正を実施すると発表した。実施日は5月20日。一部の駅で停車時間が変更され、運転時刻や一部列車の行先が見直されるほか、平日・土休日の朝に浅草行の列車が増発される。土休日6時台の虎ノ門発浅草行はダイヤ改正後、新橋発浅草行に変更される。

東京メトロ銀座線1000系(特別仕様車両)

同社は2017年度事業計画の中で、ホームからの転落事故や列車との接触事故を防ぐため、ホームドア整備を加速させることを明らかにしていた。昨年度をもって1000系への全車両更新が完了した銀座線では、今年度中に浅草駅、田原町駅、稲荷町駅、上野駅(渋谷方面ホームは設置済)、上野広小路駅、末広町駅、神田駅、三越前駅、日本橋駅、赤坂見附駅、青山一丁目駅、外苑前駅の計12駅でホームドアを整備する計画で、全駅への設置完了は2018年度上期を予定している。

5月20日に実施されるダイヤ改正では、ホームドアが整備されることを受け、ホーム上の安全を考慮し、平日・土休日ともに一部の駅で停車時間が延長されるとのこと。これにともない運転時刻も変更となる。平日朝8時台には、上野駅止まりとなっていた渋谷発の列車1本を浅草駅まで延長することで、上野~浅草間の列車を増発する。

土休日の朝には、現行の虎ノ門駅6時22分発・浅草駅6時42分着の列車を新橋駅6時24分発・浅草駅6時42分着に変更。9時台には渋谷発浅草行の列車が1本増発される。