妊娠が分かったら、まず取り組みたいのが産院選び。出産時だけでなく、出産の前後も何かとお世話になる場所だけに、「失敗したくない!」と思う人も多いだろう。そこで今回は、子どもを持つ女性マイナビニュース会員301名に、「産院を選ぶときに重視したポイント」を聞いてみた。

Q.産院を選ぶときに重視したポイントは?

Q.産院を選ぶ時に、重視したポイントは以下のうち、どれですか?(複数回答可)
1位「自宅からの距離」 65.4%
2位「口コミや評判」 32.9%
3位「医師や助産師の技術」 30.9%
4位「費用」 24.3%
5位「医師や助産師との相性」 22.9%
6位「食事のおいしさ」 18.9%
6位「施設・設備の新しさ」 18.9%
8位「小児科を併設している」 18.3%

Q.重視したポイントの具体的な内容と、重視した理由について教えてください

「自宅からの距離」

・「自宅からの距離が近いと、何かと便利! 旦那の立ち会い出産もあったので気が楽でした」(57歳/静岡県/医療用機器・医療関連/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「自宅から近いことで、通院時間が短縮される。退院後や健診も徒歩で通える」(48歳/東京都/百貨店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「仕事をしていて、時間があまりなかったので」(45歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「家からの距離です。徒歩1分のところにしました。理由は旦那が仕事で家にいる時間が短く、1人でも行けるようにするためです」(54歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「急なお産でもすぐ対応してもらえるように、自宅から一番近くの産院を選びました」(51歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「出産時の安全性はもちろんだが、急な対応が可能なように、自宅から近いことが重要」(60歳/岐阜県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「出産してからも、子どもを診てもらえるから」(47歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「自分が住む市には、出産できるところがあまりないので、近いという理由だけで選んでしまった」(50歳/茨城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「口コミや評判」

・「口コミを一番気にして調べた」(47歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「最初に通っていた産院の先生との相性が良くなかったので、口コミサイトなどを参考に、先生が優しいと評判の産院にした」(32歳/茨城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「評判がよくて、病院からもらえる育児グッズが充実していた」(31歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「身近な人の勧め」(59歳/高知県/その他/専門サービス関連/社員・公務員・団体職員)

「医師や助産師の技術」

・「信頼のおける医師・看護師にみてもらいたかった」(45歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「ハイリスク出産に対応してくれる産科医がいるところを探した」(44歳/千葉県/建設・土木/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「切迫早産の危険性があり、入院していたので、そこでそのまま出産した」(33歳/宮城県/不動産/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「帝王切開だったので」(39歳/岐阜県/広告・出版・印刷/技能工・運輸・設備関連/個人事業主・会社役員)

「費用」

・「家計に見合った料金であること」(43歳/愛知県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「費用はできるだけ抑えて、買いそろえるものの費用にまわしたいと考えたから」(51歳/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「費用は本当に大きな差があったので、自分が支払える範囲で、最も条件のいい病院を選んだ」(33歳/群馬県/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「お金は大事。出産後にお金がかかるので、産院にお金をかけたくなかった」(38歳/佐賀県/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「自治体などからもらえる補助金の範囲内で入院したかったのと、出産したあと、子どもにお金をかけたかったので」(29歳/和歌山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「医師や助産師との相性」

・「医師や助産師が親身になってくれると安心なので」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「一人目は施設がきれいで食事も良く、評判の良い所にしたが、二人目は信頼できる先生や看護師さん、小児科もちゃんとある総合病院にした」(45歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「食事のおいしさ」

・「一番の楽しみなので」(43歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「産後のご褒美として元気がもらえるから」(38歳/熊本県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「お祝い膳の食事が豪華だったので」(46歳/茨城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「せっかくだから、きれいな病院で出産して、おいしいご飯を食べたかったから」(41歳/愛媛県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「食事とエステのサービス。出産後は、おいしいものを食べて、ぜいたくな気分を味わいたかった」(52歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「施設・設備の新しさ」

・「建物が大きく立派だったので、惹かれました」(53歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「できるだけ整った設備で、技量の高い医師にかかって、快適な産後の入院生活を送りたかった」(64歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「リラックスした気分で出産を迎えて、産後もゆったり過ごせることを重視しました。家に帰ったら大変な育児が待っているので、せめて入院中だけでもリラックスしていたいと思いました」(52歳/兵庫県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「大きな病院で安心して出産できると思った。母子同室ではないので、産後赤ちゃんを安心して任せられそうだし、自分もゆっくりできそう」(35歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「少し遠くても、落ち着いた雰囲気の産婦人科へ行くことにしました。院長のセンスや人柄が、病院全体に表れていると感じました」(45歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「小児科を併設している」

・「万が一何かあった時でも、すぐに対応してもらえると思ったから」(47歳/長野県/建設・土木/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)
・「わが子にもしかして何かあったら心配なので、小児科の併設を重視した」(48歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「出産前後の有事の対応について、安心できると思ったから」(49歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「もしもの時に小児科があるのは心強いです」(49歳/栃木県/医療用機器・医療関連/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)

総評
調査の結果、産院を選ぶ時に、重視したポイントの1位は、65.4%を集めた「自宅からの距離」となった。2位は「口コミや評判」で32.9%、3位は「医師や助産師の技術」で30.9%、4位は「費用」(24.3%)、5位「医師や助産師との相性」(22.9%)、6位は「食事のおいしさ」と「施設・設備の新しさ」(各18.9%)、8位は「小児科を併設している」(18.3%) だった。以下、9位「母乳育児へのサポートや理解」(15.6%)、10位「母子同室かどうか」(15.0%)、11位「立ち会い出産の可否」(14.6%)、12位「分娩方法」(11.6%)、13位「出産スタイル」(6.6%)、14位「待ち時間の短さ」(4.7%)、15位「入院期間」(3.3%)、16位「無痛分娩が選べる」(2.0%)と続く。「その他」は6.6%だった。

産院を選ぶ時にもっとも重視したポイントは「自宅からの距離」で、全体の約3分の2の人が挙げている。やはり産前・産後にも頻繁に通う場所であることや、見舞客の利便性などを考えた時に、「近さ」は何よりも大切な条件となっているようだ。次いで「口コミや評判」を参考に産院を選んでいる人が多く、これは最近のネット環境の充実も一役買っているかもしれない。

3位「医師や助産師の技術」は、難産が予想されている場合や、持病を抱えている人からの声が目立った。4位「費用」には、何かと物入りの妊娠・出産に際して、少しでも負担を減らしたいというコメントが多く寄せられた。5位「医師や助産師との相性」、6位「食事のおいしさ」「施設・設備の新しさ」はいずれも、肉体的に精神的にも辛い入院生活を少しでも快適なものとするためには、どうしても欠かせない要素だろう。8位「小児科を併設している」は、産後に子どもに起こるかもしれないトラブルまで見据えた選択と言える。

その他、「自分がうまれた病院だから、特に深く考えずに決めた」「里帰り出産だったので、実家の近くにした」「親の勧めがあり、他の病院を選ぶということはできなかった」「和室で自由スタイル」「選ぶ余裕がなく入院しましたが、そこで良かったと思います。二人目もそこで出産しました」「不妊治療をしていたので、その延長です。主治医が休日でも出勤して、出産に臨んでくれるのは安心でした」など、さまざま事情がうかがえる回答が寄せられている。

出産は病気ではないとはいえ、リスクを伴うものでもある。産院を選ぶにあたっては母子の安全を優先した上で、悔いのない選択をしたいものだ。

調査時期: 2017年2月27日~2017年3月3日
調査対象: マイナビニュース会員(子どもをもつ女性)
調査数: 301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません