エアバスは現地時間の4月20日、エアバスA321neoの初号機を独ハンブルクで引き渡したことを発表。CFMインターナショナル社製LEAP-1Aエンジンを搭載したA321neo初号機は、全機エアバス機で運航している米国のヴァージン・アメリカに納入された。
A320neoは騒音レベルを大幅に削減し、前世代機と比較して騒音影響範囲をわずか半分に抑えている。燃費を節減する大型のウイングチップであるシャークレットを備え、窒素酸化物の排気は航空環境保全委員会(CAEP)による規制要件を50%下回る量に抑える。また、A321neoはヴァージン・アメリカが運航中の従来型と比較して燃費を少なくとも15%削減することが実証されている。これは、年間1機当たり二酸化炭素排出量を5,000t削減することに相当する。
A321neoはA320neoファミリーの最大機種であり、高需要路線や長距離路線など幅広い市場に対応し、現在、受注残は1,300機を超えている。なお、ヴァージン・アメリカは現在、CFM インターナショナル社製CFM56-5Bエンジンを装備するA319ceoとA320ceoを合計63機運航させている。
A321neoはヴァージン・アメリカの機材の中で最大機種となる。185席を装備し、現在運 しているA320より快適性は変わらず輸送量が24%増加する。客室内では、乗客はタッチスクリーン式機内エンターテイメントやオンデマンドの食事や飲み物を楽しめ、全座席に電源を備えている。ヴァージン・アメリカはA321neoの商業運航を5月31日に開始する予定。最初に飛行する路線はサンフランシスコ国際空港からロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港間となる。
※2016年12月、ヴァージン・アメリカはアラスカ航空グループと合併