なお同社の今後の動向であるが、まず2017年7月に「WNISAT-1R」(重量43kg)を打ち上げる。これはウェザーニューズが北極海の海氷観測をするために開発した超小型衛星で、当初、2016年春の打ち上げを予定していたが、ロケット側の都合で遅れていた。使用するロケットはソユーズで、今週後半に射場に向け出荷されるとのこと。
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さらに今年は、同社独自の地球観測網「AxelGlobe」の構築に向けた最初の「GRUS」衛星(重量100kg)3機の打ち上げも予定している。これは現在、フライトモデル(FM)を開発しているところで、完成は9月頃になる見込み。2022年までに軌道上で50機体制を構築し、毎日画像を撮影するサービスを提供する計画だ。
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そして2018年には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注した「革新的衛星技術実証1号機」(重量200kg以下)がイプシロンロケットで打ち上げられる予定だ。超小型衛星は一般的に100kg以下の衛星のことを指すため、これは「同社初の小型衛星」と言える。さまざまな部品・コンポーネントの技術実証を目的としており、同社はバス部を担当する。
「革新的衛星技術実証1号機」の予想CG。大きなパドルが目立つが、これは「軽量太陽電池パドル機構」の技術実証だろうか |
JAXAからの委託はこれが初めて。アクセルスペースにとっては過去最大の衛星というチャレンジになるが、中村代表取締役は「ようやくスタートアップが国の衛星を作れる時代になった」と評価。「日本橋から世界に向けて、新しい宇宙の価値を発信していきたい」と意気込んだ。