東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は4月19日、「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」の結果を発表。調査は、2015年7~8月(郵送もしくはインターネット上)と、2016年7~8月(郵送)の2回にわたって行われ、1回目は1万6,776名、2回目は1万6,013名の子ども(小学1年生~高校3年生)と保護者から回答を得た。
はじめに、1日あたりの平均学習時間について尋ねると、小学1年生では41分だった学習時間が中学1年生では104分まで増えているものの、中学2年生で初めて減少し、96分となっている。2015年と2016年の調査を比較して詳しく調べると、中学1年生から中学2年生の1年の間に、33.3%の人の学習時間が30分以上減少していることが分かった。
また、勉強が好きかどうか質問すると、「まったく好きではない」「あまり好きではない」の合計が、中学2年生で初めて半数を超え、57.3%にのぼった。
中学生を対象に、1年間で勉強が「嫌い」から「好き」に変わった人の学習時間を調査したところ、2015年から2016年までの1年間で、34.9分増加していたほか、成績が上がった子どもの比率も26.8%にのぼっている。
さらに、勉強が「嫌い」なままの人と比較すると、「新しいことを知るのがうれしい」という内発的な学習動機を持って勉強している割合や、テストで間違えた問題をやり直したり、友達と勉強を教えあったりするなど、学習方法を工夫している人の割合が高いことも分かった。