フジッコはこのほど、新宿高野と共同で「春のフルーツと蒸し豆のスプーンサラダ教室」を開催。同イベントでは、フジッコの「蒸し豆」シリーズにフルーツを組み合わせたサラダレシピが提案された。

フジッコは「蒸し豆」シリーズをはじめ、さまざまな豆製品を展開している

昔から日本の食卓に親しまれてきた「豆」。タンパク質、食物繊維、ミネラル、イソフラボンなど、さまざまな栄養素を豊富に含む天然の健康食品だ。最近では、抗メタボ作用やむくみ改善作用、骨の健康維持作用なども明らかになっている。

体に良いことが広く知られる一方、日本人の豆類摂取量は現在1日あたり60.3gで、理想とされる1日100gに対して約40gも不足している状況だという。さらに20・30代では1日50g程度にまで減っており、若い世代ほど「豆離れ」の傾向が強まっているとのこと。

そんな中、今注目を集めだしているのが「蒸し豆」だ。蒸し豆は、豆のうま味が凝縮された味わい、そのままで食べられる簡便性、豆本来の豊富な栄養をまるごと摂取できることでの健康効果などが評価され、サラダやスープ、ヨーグルトなど幅広い料理に活用されている。

3月21日には、蒸し豆のある食卓の普及とその啓発を推進することを目的として、「蒸し豆研究会」も発足。同研究会のメンバーである池谷敏郎医師は、食事のはじめに蒸し豆を食べる「豆ファースト」を推奨する。血糖値の急激な上昇を防ぐために野菜から先に食べることは「ベジファースト」と言われるが、野菜に豆を加えれば、血糖値の急激な上昇を抑えながら、野菜に不足している食物繊維やタンパク質を補えることがポイントだという。

写真映えする「スプーンサラダ」って?

同イベントでは、肉や野菜、豆類、フルーツなどをバランス良く取り入れて一皿で栄養が完結する「パワーサラダ」の進化系として、スプーンですくって食べられる「スプーンサラダ」レシピが披露された。

「スプーンサラダ」レシピを考案した、タカノフルーツパーラーのフルーツクチュリエの長谷川絵美さん

タカノフルーツパーラーのフルーツクチュリエの長谷川絵美さんがレシピを考案。女性として、そして母としての目線を生かし、見た目が華やかで栄養バランスも抜群のサラダ3品とスイーツ1品を完成させたという。

蒸し鶏、きゅうり、パプリカ、いちごに「プチ蒸し豆」を加え、大きく混ぜる

まずは、「いちごとプチ蒸し豆と蒸し鶏のチョップドサラダ 苺ジャム添え」。蒸し鶏、きゅうり、パプリカを角切りにし、細かく切ったいちごと一緒にボールへ。最後に、フジッコの新商品「プチ蒸し豆」を入れて、大きく混ぜる。混ざりきったところでレタスを敷いた器へ盛り付けると、いちごの赤、きゅうりの緑、パプリカの黄色、さらに豆の色が際立つ"フォトジェニック"なサラダが完成した。

「いちごとプチ蒸し豆と蒸し鶏のチョップドサラダ 苺ジャム添え」

蒸し鶏と大豆のタンパク質、野菜とフルーツのビタミンや食物繊維などを一度に摂れるのがポイントだ。「冷蔵庫の残り物の野菜など、何でも加えていただいて大丈夫です。写真映えがしますし、一皿で栄養が完結するのも良いですね」と長谷川さん。

苺ジャムをかけてスプーンですくって食べると、いちごの爽やかな酸味と野菜の歯ごたえ、豆の素朴な味わいが同時に楽しめる。見た目のおしゃれさと相まって、楽しくスプーンが進む一品だ。

「デコポンとプチ蒸し豆とニンジン・水菜のサラダ」

続いて、「デコポンとプチ蒸し豆とニンジン・水菜のサラダ」と「りんご・パパイヤと蒸し大豆のポテトサラダ」を試食した。

「デコポンとプチ蒸し豆とニンジン・水菜のサラダ」には「プチ蒸し豆」を使用。デコポンの瑞々しさに、ニンジンと水菜のシャキシャキ感と蒸し豆のプチプチした食感を合わせ、さっぱりとした味わいに仕上げた。特別な日のおもてなし料理にもおすすめとのこと。

「りんご・パパイヤと蒸し大豆のポテトサラダ」

「りんご・パパイヤと蒸し大豆のポテトサラダ」には、フジッコ商品の「おかず畑 北海道ポテトのサラダ」と「そのままがおいしい蒸し大豆」を使った。ポテトサラダに蒸し大豆を加えることでホクホク感が増し、りんごとパパイヤの風味が良いアクセントになっている。

デザートにも蒸し黒豆をプラス

最後に、スイーツ「カスピ海ヨーグルトと蒸し黒豆 グラノーラ・苺ジャムミント添え」も登場。フジッコ商品の「カスピ海ヨーグルト」と「そのままがおいしい蒸し黒豆」を使用した。

「カスピ海ヨーグルトと蒸し黒豆 グラノーラ・苺ジャムミント添え」

苺ジャム、カスピ海ヨーグルト、グラノーラ、適当な大きさに切ったフルーツ(グレープフルーツ、オレンジ、パイナップル、キウイなど)、ゼリーの順に容器に盛り、最後に蒸し黒豆とミントを添えた。

「手が凝っているように見えて、実は簡単に作れるメニューです。市販のフルーツ入りのゼリーをフルーツとゼリーに分けて盛り付ければ、もっと簡単に作れますよ」と長谷川さん。

フルーツの自然な甘みにカスピ海ヨーグルトのさっぱりした味わいがマッチし、お口直しにぴったりのスイーツだ。

蒸し豆にフルーツを組み合わせることで、"こんな食べ方もあったんだ"という発見の連続だった。豆が好きな人はもちろん、「豆=煮豆」というイメージを持っていた人も、スプーンサラダというヘルシーでおしゃれな豆の楽しみ方を試してみてはいかがだろうか。