東京都交通局は19日、日暮里・舎人ライナーの朝ラッシュ時間帯における混雑緩和を図るため、新型車両320形を1編成増備すると発表した。運行開始予定日は5月10日。開業時から活躍する300形、2015年秋にデビューした330形に続き、新型車両320形の増備により、日暮里・舎人ライナーの車両数は計90両(18編成)になるという。
日暮里・舎人ライナー(日暮里~見沼代親水公園間9.7km)は2008年3月の開業以来、利用者が順調に増加し、2014年度に1日平均の利用者数7万人を突破。とくに平日朝のラッシュ時間帯に乗客が集中しており、車両の増備や座席レイアウトの変更などの混雑緩和対策に取り組んできた。330形の導入後、昨年2月に策定された「東京都交通局経営計画2016」の中でも、さらに1編成増備して輸送力増強を図ることが示されていた。
5月10日にデビューする新型車両320形は5両編成。既存の300形・330形とは異なる外観となり、車両内外のカラーリングに変化を持たせることで、ダイナミックな外観とスタイリッシュな室内を表現したという。オールロングシートで吊り手を増設した車内、乗降りをスムーズにする両開きドアの採用など、330形と同様の混雑緩和対策が施されている。荷棚も設置し、紫外線・熱線吸収の窓ガラスも採用した。
新型車両320形においても、省エネ化・長寿命化のため前照灯・尾灯や車内照明をLED化。車内のドア上に2画面の液晶モニターを導入し、交通局や東京都の事業PRや告知をはじめ、利用者に向けた案内情報も充実させるとのこと。