アライン・テクノロジー・ジャパンはこのほど、「歯並びと歯の残存数に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は3月、60代以上の男女400名を対象にインターネットで実施したもの。
自身の体について「変化してほしくなかったこと」「失って後悔していること」を聞いたところ、「髪の毛」(60.0%)、「体型」(43.3%)を抑え、「歯」(61.3%)が1位となった。理由については「歯を失って食べ物がおいしくなくなったから」「化粧にいろいろ手をかけるより、歯に気を使えば良かった」などが挙げられた。
現在残っている歯の本数について尋ねると、歯並びが「とても良い方だ」「どちらかというと良い方だ」と回答した人の平均が21.9本、「どちらかというと悪い方だ」「とても悪い方だ」と回答した人の平均が19.6本だった。歯並びが良い人のほうが歯の残存数は2本以上も多いことがわかった。
また、加齢による歯の衰えを感じた年齢について聞いたところ、平均57.1歳という結果になっている。
厚生労働省の「平成23年 歯科疾患実態調査」によると、正常な永久歯の本数は28本だが、50代では平均24.7本と減り始め、70代では16.2本、80代では10.1本になるという。同省が1989年に発表した「成人歯科保健対策検討会中間報告」では、20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できると言われているとのこと。
今までに歯周病と診断されたことがあるか聞くと、歯周病経験がある人は歯並びが良いと回答した人で39.9%、歯並びが悪いと回答した人で53.9%と、歯並びが悪い人のほうが歯周病を経験しているケースが多かった。
同世代で外見が良いと感じる人を見て、印象を左右するパーツについて聞いたところ、1位が「体型」(32.5%)、2位が「髪の毛」(23.5%)、3位が「歯」(20.3%)だった。「肌」や「目元」「手」よりも、歯の美しさが外見の印象にも大きく影響することがわかった。