コツコツ骨ラボはこのほど、「子どもの骨の健康に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は3月24日~27日、子が約20年前に小中学生だった50~60代の先輩ママ、子が現在小中学生の30~40代の現代ママ各500名にインターネットで実施したもの。
子どもの成長において、最も重要であると思うことを聞いたところ、先輩ママで最も多い回答は「丈夫な体づくり」(34%)だった。一方、現代ママは「丈夫な体づくり」は21%に減っており、「コミュニケーション能力を高める」(20%)、「勉強・学力を伸ばす」(15%)が増えている。先輩ママより、"知性"重視にシフトしていることがわかった。
子どもの健康、体づくりにおいて、最も重要であると思うことを聞くと、先輩ママは「体力」が最も多かった。一方、現代ママは「免疫力」を最重要視している。「ストレス耐性」への重視も高まっていることがわかった。
子どもの食生活において、健康や体づくりのために意識して摂らせたものを尋ねると、先輩ママは「肉」「魚」「卵」「牛乳」「野菜」など多くの食品を意識して摂(と)らせていたことが明らかになった。
また、20年前と比べて、どの食品においても子どもの食品摂取傾向は低下していた。特に骨の材料となる「カルシウム」を含む牛乳は20%も減少していることがわかった。
子どもの食事、食生活についての考え方を聞くと、「インスタント食品は手軽なので子どもの食事に利用する」「子どもは間食や夜食を食べることが多い」「家で作るよりも外食や市販のおかずを利用することがある」といった回答は、先輩ママより現代ママの方が多かった。
子どもの骨の成長に必要だと思う栄養素を聞いたところ、骨の材料となる「カルシウム」は先輩ママ、現代ママともに8割の認知がある一方、「カルシウム」を骨に吸収させやすくする「ビタミンD」や、「カルシウム」を骨に沈着させる「ビタミンK2」は認知が不足していることがわかった。
健康な骨づくりに必要な栄養素な「ビタミンK2」の認知率は、先輩ママ・現代ママとも9%だった。特に現代ママの子どもの骨の成長に必要な栄養素の理解は、先輩ママと比べ9~15%も低下している。