キングジムは4月18日、都内で記者向け説明会を開催し、新ブランド「HITOTOKI (ヒトトキ)」を発表した。また、HITOTOKIシリーズの製品第1弾として、テーププリンター「こはる MP20」も披露。発売は5月19日で、価格は税別6,800円となっている。

キングジム商品開発部の井上彩子氏(右)と望月真希子氏(左)。新ブランド「HITOTOKI」と第1弾製品「こはる MP20」を発表した

新ブランドのHITOTOKIでは、「日々を楽しむ文房具」をコンセプトに、事務用機器や文房具の新製品を展開。既に発売しているシールプリンター「ひより」や「ガーリーテプラ」など女性向けの6製品に、新製品のテーププリンター「こはる MP20」を加えた計7製品でスタートする。夏以降に製品を拡大していく意向で、主に30~40代の女性をターゲットにしていくとのこと。

新ブランドのロゴの解説。「人と時」「日(々)と時」のイメージをしたアイコンを掛け合わせてデザインされている

新製品のこはる MP20は、2010年に発売された「こはる MP10」の後継機。専用のマスキングテープをセットすると、文字や絵文字を印字できるプリンターだが、新製品ではデザインを一新。全体は家のようなデザインで、窓の形を模した液晶部分やボタン、ドアの形の電源ボタンなど遊び心を取り入れ、インテリア雑貨のように仕上がっている。また、煙突を模した部分は、従来機種にはなかったテープのカットボタンになっている。

こはる MP20。家の形をモチーフにしたデザインで、小物として飾っておいても違和感のないデザインを目指したという

サイズはW107×H97×D42mm、重量は201gと軽量かつコンパクト。フォント数は6種類から7種類に、フレーム数は34種類から36種類に増えている。本体に内蔵している文字は、漢字が4,086文字、ひらがな・カタカナ・英数字が231文字、記号・絵文字が396文字だ。印刷方向は横書きだけでなく、縦書きも選べるようになった。

本体は手のひらサイズで、遊び心がきいたデザインが女性心をくすぐる

従来機種にはなかったテープカット機能を搭載。煙突部分のボタンを押すとテープをカットできる

持ち運びのしやすさを考え、電源は単4形アルカリ乾電池×4本を採用した

マスキングテープに加えて、新たに「こはる」専用のフィルムテープも発売される。フィルムタイプのため、水はねが懸念されるキッチンなど、一般的なマスキングテープよりも幅広い用途で使えるだろう。

テープは15mmに加えて11mm幅も用意、それぞれ3種類のデザインをラインナップする。デザインは本体に合わせて北欧風となっている。専用フィルムテープは各380円(税別)。

交換用のテープとして新たに発売された専用フィルムテープ。本体のデザインに合わせた北欧調の6種類がラインナップ

新ブランドは、専用Instagramアカウントの開設やワークショップなどの開催により、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に図っていくとのこと。そして、製品を日常生活に取り入れるための新しい提案や、ブランド認知拡大に努めていくという。

こはるでプリントしたマスキングテープによる装飾の例