JRグループは14日、ゴールデンウィーク期間(4月28日から5月7日までの10日間)の指定席予約状況を発表した。東北・上越新幹線や東海道・山陽新幹線が前年を上回る一方、開業2年目の北海道新幹線、長野~金沢間開業から3年目を迎えた北陸新幹線は前年を下回った。下り列車のピークは5月3日、上り列車のピークは5月5~7日と予想されている。
JR東日本は新幹線・在来線合計の予約可能席数367万席に対し、4月13日時点の予約席数92万席で前年比102%と発表。東北新幹線は予約席数36万7,000席で前年比106%、上越新幹線は予約席数10万5,000席で前年比110%となり、山形新幹線・秋田新幹線も前年を上回る予約状況となっている。在来線では、特急「ひたち」「ときわ」が予約席数2万6,000席で前年比103%、特急「成田エクスプレス」が予約席数1万席で前年比107%となった。
JR北海道は指定席の提供席数35万9,807席に対し、4月13日時点の予約席数8万3,909席で前年比86.0%(1万3,704席減)と発表。開業2年目を迎えた北海道新幹線の予約席数は前年比81.2%とされた。在来線(札幌発)の予約席数は、釧路・帯広方面が前年比103.0%、函館方面が前年比95.4%、稚内方面が前年比93.2%、網走方面が前年比77.6%となっている。
JR東海は新幹線・在来線合計の予約可能席数362万席に対し、4月13日時点の予約席数113万席で前年比105%と発表。JR西日本は新幹線・在来線合計の予約可能席数296万8,000席に対し、4月13日時点の予約席数85万4,000席で前年比99%と発表した。両社の新幹線の予約状況は、東海道新幹線が予約席数108万席で前年比105%、山陽新幹線が予約席数56万7,000席で前年比101%、北陸新幹線が予約席数13万4,000席で前年比92%。北陸新幹線については、JR東日本も予約席数20万8,000席、前年比95%と発表している。
JR西日本の在来線では、関西空港方面が予約席数1万1,000席で前年比109%に。JR九州は新幹線・在来線合計の予約可能席数58万4,000席に対し、4月13日時点の予約席数16万4,000席で前年比98.4%と発表。九州新幹線の予約席数は8万9,000席で前年比98.8%だった。JR四国は在来線特急・快速列車において、前年より1万3,000席増となる17万8,000席の指定席を提供する。4月13日時点の予約席数は4万席で、前年比103%だった。
下り列車の予約ピーク日は各社とも5月3日と予想。新幹線は同日午前の東京発を中心に満席の列車が多くなっているという。上り列車のピーク日は会社ごとに異なり、JR東海の在来線特急列車とJR四国・JR九州が5月5日、JR北海道の新幹線とJR東日本が5月6日と予想している。東海道・山陽新幹線の上り列車は5月3日午前の東京行などでも混雑が見られ、山陽新幹線では5月5~7日の15時台以降に新大阪駅に到着する一部列車で空席わずかに。JR東海は新幹線上り列車のピーク日を5月7日と予想している。
ただし、予約ピーク日の一部時間帯を除けば、現在も指定席に十分余裕があるとのこと。各社とも確実に座れる指定席への早めの予約を呼びかけている。