熊本県南阿蘇村は14日、熊本地震の影響でいまなお一部区間の運休が続く南阿蘇鉄道の復興支援の一環として、117名の漫画家・アニメ原作者による「マンガよせがきトレイン」を15日から運行すると発表した。

南阿蘇鉄道「がんばれクマモト! マンガよせがきトレイン」外観イメージ

この列車は小学館の全面協力で実現したもので、『ドラえもん』『名探偵コナン』『ゴルゴ13』『うる星やつら』『タッチ』などの人気キャラクターを車体にデザイン。多くの漫画家・原作者から寄せられた励ましの言葉なども書かれているという。現在復旧している中松~高森間にて、8月末まで期間限定で運行される予定となっている。

運行初日の4月15日、出発式などを含む「南阿蘇鉄道復活祭」を高森駅で開催。10時30分発・13時0分発の2回に分けて出発式を行うほか、『あさりちゃん』作者の室山まゆみさんによるトークショーも予定している。当日は中松駅と南阿蘇白川水源駅でもイベントを行う。

立野~中松間は現在も運転再開の見込みは立っていない

南阿蘇鉄道の復興支援としてはその他、お笑いグループ・ロバートの馬場裕之さんと地元の農家らが考案したオリジナル駅弁を販売し、売上の一部を復旧義援金に寄付する「駅弁プロジェクト」も3月25日からスタートした。南阿蘇村のあか牛や地元で穫れた高菜、南阿蘇の地下水で育てた米に、村内で採れたクレソンを混ぜたご飯など、オリジナリティーあふれる駅弁に仕上げた。価格は1個1,300円で、5月7日までの土日限定で南阿蘇白川水源駅のカフェにて販売する。

3月の発売日当日には、レストラン仕様にしたトロッコ列車「ゆうすげ号」に招待客を乗せ、沿線の村長・町長が車内で駅弁を配るイベントを実施したという。当日の様子はYouTubeで公開された動画でも視聴できる。

「ロバート馬場さんと駅弁プロジェクト 本番編」の動画も公開中