4月は出会いの季節。社内での部署異動や取引先の担当者変更などが重なり、周囲の人間関係が目まぐるしく変わる時期です。
そうすると自然に多くなるのが名刺交換の機会。よく「人間は第一印象が大切」と言われますが、名刺交換のときに少しでも相手に自分のことを印象づけることができれば、その後のビジネスチャンスもぐっと広がります。
今回はちょっとした工夫で、何の変哲もないシンプルな名刺に自分らしさとアクセントを加える方法をご紹介します。
角が丸くなるだけでソフトな印象に!
たまに見かける角丸の名刺。四角い名刺よりも柔らかい印象を受けますよね。実は角丸加工は自分でも簡単にできるんです。使うのは「かどまるPRO」。1台でS・M・Lと3サイズの角丸加工が可能な優れものです。
角を差し込んで軽くレバーを押すだけで、簡単に、しかもきれいに角を丸くカットすることができます。名刺の角丸加工にはSサイズがおすすめですが、好みやシーンに合わせて選んでみてください。
四隅をすべて丸くしてもいいですし(写真右上)、対角線上の2カ所(写真右下)、右上の1カ所(写真左下)など、一部を角丸にするのもおしゃれな印象になります。
自分の似顔絵をスタンプに!
「名刺交換はしたものの、どんな人だったか覚えていない……」ということってよくありますよね。たくさんの人と出会う機会がある職種だと、なかなか全員の顔と名前を一致させるのは難しいと思います。でもこのような"似顔絵入り"の名刺をもらったら、どうでしょうか。
名刺に似顔絵をスタンプしているのですが、これだけで相手に顔を覚えてもらえる確立がぐっとアップするはずです。
この似顔絵スタンプは、文具店などに設置されている「OSMO(オスモ)」という画期的な"スタンプ自販機"を使って作成したもの。スマートフォンでアップロードしたイラストや写真をその場でスタンプに加工できる機械なんです。
印刷面への加工は1分ほどとスピーディー。事前に画像をアップロードしておけば、画面の操作を含めても5分ほどでオリジナルのスタンプが完成します。
浸透印タイプなので、朱肉がなくても手軽にポンポンと押せるのがうれしいですね。名刺だけでなくシンプルなメモやふせんに押してワンポイントにするのもおすすめ。会話のきっかけにもなるので、自分の似顔絵スタンプをひとつ持っていると便利です。
「セルフ小口染め」で名刺におしゃれなアクセント
フリーランスやデザイン関係の職種の方に人気なのが、名刺の小口(側面)に色をつける「小口染め(エッジカラー)」。名刺を印刷する際にオプションを追加して小口染め加工をしてもらうのが一般的ですが、普通の名刺を自分で小口染め風にすることも可能なんです。
方法は至って単純。名刺1枚1枚の断面を好きな色のマーカーで塗っていくだけです。こちらはラメ入り蛍光マーカー「キラリッチ」で小口染め風にしたもの。ふんだんにラメが入っているので、断面に塗るだけでもキラキラと輝くのがわかります。
塗るときはペン先の平らな面を断面に対して直角に当て、断面をなぞるように丁寧に色を付けていきます。1枚1枚色を付けるので手間はかかりますが、慣れてくると素早く塗れるようになりますよ。
エッジに色がつくと、名刺の存在感が増して相手の記憶に残りやすくなります。名刺の束の中でも目立つので、あとから連絡してもらえる可能性もアップするかも!?
さりげない加工で名刺に大人のおしゃれ
さりげない加工で印象づけたいなら、「エンボッサー」がおすすめ。触ると凹凸のあるエンボス加工が自分で手軽にできるツールです。
エンボス加工できるのは、アルファベットやお花、ハートモチーフなど37種類(別売り)。カードリッジを本体にセットして、名刺を挟み軽く押すだけでエンボス加工の完成です。
私はイニシャルの「M」をエンボス加工してみました。凹凸のみで表現された文字がセンスよく名刺を演出してくれます。
スリムなふせんで情報をちょい足し
会社から支給された名刺に自分の携帯番号が印刷されていないという会社員の方も多いのではないでしょうか。そうすると結局、名刺交換後に口頭やメールで別途番号を伝えなければいけません。相手も自分も手間が増えてしまい、スマートではありませんよね。
そんなときはあらかじめ名刺交換の前に情報を足しておきましょう。「ココフセン」Sサイズは携帯番号などのちょっとした情報を付け足すのにぴったりです。
フィルムふせんなので紙のふせんと違って浮きが少なく剝がれにくいのがポイント。色や柄も好きなものを選べます。書き込むときは油性ボールペンやえんぴつを使用してくださいね。水性ボールペンなどでも書き込みができますが、乾きが遅く、手や名刺を汚してしまう可能性があります。
クリップ式の「クリップココフセン」なら好きな柄の「ココフセン」をセットして持ち物に挟んで持ち歩けます。いつでもサッと取り出せる場所にスタンバイしておくと安心です。(「クリップココフセン」は「ココフセン」S,Mサイズ対応)
カスタマイズの組み合わせで違った印象に
このように、いたって普通の会社の名刺でも少し工夫するだけでオリジナリティあふれる名刺に変身させることができます。今回ご紹介した5つのカスタマイズ方法の中から、自分のイメージに合うものを是非試してみてください。複数のカスタマイズを組み合わせると、更に違った印象の名刺になりますよ。
ただし、3つ以上のカスタマイズを組み合わせると装飾がうるさすぎる、子供っぽい名刺になってしまう場合も。逆にイメージダウンしてしまわないように気をつけてくださいね。また、会社から支給された名刺をどこまでカスタマイズしていいかは各社で異なりますので、不安な場合は確認を。
是非名刺カスタマイズで初対面の印象をアップさせて、ビジネスチャンスを広げてくださいね。
【今回紹介した文房具】サンスター文具「かどまるPRO」
シヤチハタ「OSMO(オスモ)」
ゼブラ「キラリッチ」
ミドリ「エンボッサー」
カンミ堂「クリップココフセン」
まき(福島槙子)
文房具の魅力を発信するウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長。文具プランナーとして文房具の情報を発信。その人その人にぴったりの文房具を見つけるお手伝いや、日々の生活に役立つ文房具、主婦目線での文房具の使い方を提案しています。各種メディア・イベントへの出演やコラムの連載も多数。福島槙子公式ブログ。