JR北海道は12日、自治体ごとにデザインの異なる「わがまちご当地入場券」を作ると発表した。初の試みとして、入場券の裏面を自治体にデザインしてもらう方式を取る。

「わがまちご当地入場券」表面(左)と裏面イメージ(JR北海道提供)

ご当地入場券はひとつの自治体につき1駅1種類。道内100市町村と青森県今別町が対象となる。表面は該当する自治体の鉄道沿線で撮影した鉄道風景をJR北海道が選び、裏面は賛同する自治体にデータを作成してもらう。デザインの要素としては、市町村の名称・市町村章・自治体の面積などの基本データのほか、観光地や風景。ご当地グルメなどの画像、北海道の白地図を使用した所在地、駅ホームに設置している名所案内標の画像などを想定しているとのこと。自治体が作成したデータに問題がなければそのまま採用となり、校正・印刷・裁断などの費用をJR北海道が負担する。

完成したご当地入場券は、原則として入場券の券面に書かれた駅で発売。きっぷの取扱いがない駅については、駅付近の施設や商店などでの委託販売、または同一市町村内の別の駅での販売などの対応を検討するという。期間や数量は限定せず、当面の間継続的に販売する。

7月から販売開始する予定で、自治体からの応募は5月31日でいったん締め切るが、その後も継続して受け付ける。ただし、一度に多数の応募が重なった場合はデータ作成や発売箇所の調整などにより、複数回に分けて発売することがある。