航空連合は4月11日、空港で働く魅力を発信する特設ウェブサイト「空港の裏方お仕事図鑑」をリリースした。空港で働く人材不足という課題に対し、求職者向けの特設ウェブサイトや動画などの制作を通じ、パイロットやCA以外の地上職についての理解を深めることを目的としている。
航空連合は、航空関連産業で働く仲間・労働組合により、業界の魅力向上や基盤強化に向けて1999年に結成された産業別労働組合。54の企業別組合の3万8,125人(うち客室乗務員 1万人)で構成され、産業政策提言を中心にさまざまな取り組みを通じ、航空産業の健全な発展とそこに働く者の生活・働き方の向上に向けて取り組んでいる。
現在、国内の空港は全97カ所、年間の航空機離発着回数は124万5,063回(平成27年度)であり、2020年の東京オリンピックに向けてインバウンド需要が高まる中、その数は今後も増加が見込まれている。一方で、空港で働く人材の不足が深刻な問題となっており、そうした状況を打破するために、航空連合は2016年夏より「空港で働く魅力発信プロジェクト」を展開している。
同プロジェクトでは、求職者向けの特設ウェブサイトや動画などの制作を通じ、人材不足解消への取り組みを進めてきた。このほど開設された「空港の裏方お仕事図鑑」では、パイロットやCA以外の地上職についての理解を深めることを目的としている。
具体的なコンテンツとして、「フライトの裏で、誇りを持って働いている私たちのことを知ってほしい! 」という想いを込めた動画や漫画を掲載。また、グランドスタッフやグランドハンドリング、航空貨物など、それぞれの現場で活躍している人の声を伝えるインタビューなども展開している。