サイバーリンクは11日、Windows向けメディア再生ソフトウェア「PowerDVD 17」を発表した。同シリーズの最新バージョンで、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)、HDR再生に対応。また、新たなTrueTheater HDR技術により、通常画質の映像コンテンツもHDR画質に変換して視聴できる。ダウンロード版は11日より、パッケージ版は14日より販売を開始。価格はダウンロード版が4,444円(税別、以下同)から、パッケージ版が4,750円からとなっている。
Ultra HD Blu-rayディスク認定を取得
PowerDVD 17は、世界で初めてBlu-ray Discの規格団体BDA(Blu-ray Disc Association)からUltra HD Blu-rayディスク認定を受けた製品。4Kの高精細な解像度、大幅に拡張された色域、ハイダイナミックレンジ(HDR)処理されたリアルな映像コンテンツを、最新のサラウンドオーディオ形式で楽しむことができる。
担当者は「UHD BDの特徴として、まず解像度の高さが挙げられます。カラーコントラストも強烈で、従来の製品では表現できない映像の迫力が体感できます」と説明する。肌感覚では、肉眼に近い立体感が得られるという。HDRコンテンツの再生については、例えば、Windowsに備わっているOSの標準機能ではHDRに対応していない。このため、HDRコンテンツの再生時には「ドライバを直接叩いてフルスクリーンでHD処理をしている」(担当者)という。
TrueTheater HDR技術では、HDRに対応していないDVDやフルHD画質の映像(SDR)をHDR映像に変換できる。
また、YouTubeに投稿されている4K、フルHD、360度3Dの再生もサポート。PowerDVD上で解像度の切り替えが可能だ。なお「ピン留め」機能を利用すれば、オンライン環境でローカルにキャッシュを読み込み、インターネットに接続できない場所で視聴することも可能。
Oculus RiftとViveをサポート
このほか、新機能として、VRヘッドセット「Oculus Rift」と「HTC Vive」に対応した。コントローラとヘッドセットを使ってPowerDVDを操作し、360度動画を視聴できる。ミラーモードを使えばPCのディスプレイにも映像を表示可能。なおミラーリング機能により、これまで一人で楽しむものだったVRコンテンツが、その場にいる他の人も一緒に楽しめるようになるメリットもあるという。
PowerDVD 17の発売日と価格、エディションによる機能の違いは以下の通り。
ダウンロード版(4月11日 販売開始) | 価格(税別) |
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PowerDVD 17 Ultra | 10,926円 |
PowerDVD 17 Ultra アップグレード版 | 9,074円 |
PowerDVD 17 Pro | 8,796円 |
PowerDVD 17 アップグレード版(Ver15/16 から) | 6,250円 |
PowerDVD 17 Standard | 4,444円 |
パッケージ版(4月14日販売開始) | 価格(税別) |
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PowerDVD 17 Ultra | 12,000円 |
PowerDVD 17 Ultra 乗換え・アップグレード版 | 10,000円 |
PowerDVD 17 Ultra アカデミック版 | 8,500円 |
PowerDVD 17 Pro | 9,240円 |
PowerDVD 17 Pro 乗換え・アップグレード版 | 6,750円 |
PowerDVD 17 Standard | 4,750円 |