KDDIはこのほど、「自転車に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は3月13日~14日、週に1日以上自転車に乗る20~69歳の1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
自転車事故の経験について尋ねたところ、57.8%が「遭いそうになった」、31.4%が「遭った」と答えた。年代別でみると、「遭った」「遭いそうになった」ともに20代で最も高く(40.0%、64.5%)、若年層での事故経験や未遂が多いことがわかった。
自転車事故経験者に、事故の対象物について聞くと、75.2%が「自動車」と回答した。これは、「自転車」(32.8%)、「歩行者」(20.4%)の2倍以上となっている。
対象物が「自転車」「歩行者」の割合は、いずれも「遭いそうになった」経験(自転車43.8%、歩行者34.9%)が、「遭った」経験(自転車32.8%、歩行者20.4%)を大幅に上回った。自転車や歩行者を対象とした事故の潜在性の高さを感じさせる結果となっている。特に30代男性、40代女性の対歩行者の「遭いそうになった経験」の高さが目立った。
自転車に乗っていて危険だと思う行為(複数回答)について尋ねると、58.8%が「夜のライト無灯走行」と答えた。続いて「携帯電話使用運転」(58.4%)、「信号無視」(57.5%)、「歩道でのスピード通行」(56.0%)となっている。
年代別で見ると、60代と20代に危険行為と感じる割合の格差が見られた。「携帯電話使用運転」は、60代の71.0%が危険と感じるのに対して20代は46.5%、「歩道でのスピード走行」は60代は66.5%に対して、20代は44.0%となっている。主婦層に多い幼児二人乗せ運転は30代で危険と感じる人は15.5%で、危険の意識が低いことがわかった。
自転車の運転ルールの認知率と守っていることについて聞くと、「車道の左側通行」の場合、83.1%が知っているのに対し、守っているのは57.4%で大きな差が見られた。その他、差が大きかったのは、「歩道通行の禁止」(知っている67.9%、守っている35.6%)、「傘さし運転の禁止」(知っている68.3%、守っている48.3%)だった。