グループとして音楽活動を行いながら、バラエティ、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍するKis-My-Ft2。2011年のデビュー以来、グループ・個人問わず様々な番組で求められるのはなぜなのか、そして彼らをバラエティのタレントとして見た時の強さを、プロデューサーはどう捉えているのか。冠番組である『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系 毎週月曜23:00~)の河本晃典プロデューサーに聞いた。

■河本晃典
フジテレビジョン 制作局 プロデューサー。担当番組は『FNS歌謡祭』『キスマイBUSAIKU!?』『Love music』『MUSIC FAIR』『深夜喫茶スジガネーゼ』など

Kis-My-Ft2の印象

僕は音楽番組もやっているので、キスマイには『FNS歌謡祭』とかにも出ていただいています。踊りも歌も含めてパフォーマンスもかっこいいですし、キャスティングする身としては、すごく華のあるグループだと思います。でも、『キスマイBUSAIKU!?』になると、たまに「本当に『FNS歌謡祭』に出てる人なのかな?」って思っちゃうのが本音です。「この前、飛天の間でカッコよく歌って踊ってたのに、嘘だろ!?」と思いますね(笑)。

一緒に番組をやっていて思うのは、スタッフとの距離感の良さ。すごく信頼してもらっているし、みんな自分でやりたいことを考えてきてくれて、僕たちもメンバーをすごく信頼している良い関係だと思います。

北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太の印象

北山くんはやっぱり、リーダーですね。しっかりしているし、率先してみんなをうまく転がしてくれる存在です。でもたまにちょっとチャラくて、時々昭和キャラが出てくる。その昭和キャラ、バブルキャラが出てしまうのが面白いところで、北山くんの良い意味でチャラい感じが、番組を盛り上げてくれています。

藤ヶ谷くんはもう、キングと呼ばれているくらいですから、王道を行ってくれます。よくあんなにかっこいいセリフを思いつけるなと感心してしまいますし、「座付き作家がついてるんじゃないかな?」と思うくらいいつも本当に対応が素晴らしい。ピンチの時の器の大きさもすごいですし、初期の時から完成度が高いまま、常に成長している人だと思います。

玉森くんは天然で、宇宙人キャラです(笑)。初期はもっとかっこいいキャラだったんですけど、番組を進めるうちにだんだん本性が出てきたように思います。この番組では一時期、スランプに陥って「何をしたらいいか全然わからない」と悩んでいたんですが、それだけ真面目にやってくれているんだなと思って嬉しかったです。ランクが上に行かない時でも「かわいい」と思わせるのがすごくて、特別枠ですよね