漢字を入力するとき、ひらがなやローマ字を入力して「変換」することは常識と言っていい。「容量」という単語を入力するときには、ひらがなキーボードの場合は「ようりょう」、ローマ字キーボードの場合は「youryou」の順にタイプし、キーボード上に表示される変換候補の中から「容量」を選択する。手書き認識機能を持つサードパーティー製キーボードを除けば、このようなステップを繰り返すことで日本語の文章を完成させていくことになる。
しかし、誤ってほかの変換候補を選んでしまうときがある。前述の例でいえば「容量」を選ぶつもりが「要領」や「用量」を選んでいた、などという事態だ。これは「誤変換」と呼ばれ、かな/ローマ字から漢字を得るしくみのインプットメソッド/ソフトウェアキーボードを利用するかぎり避けられない。
iOSには、このケアレスミスをかんたんに修正する機能がある。それが「再変換機能」で、書きかけの文章はもちろん作成から日数が経過した文章にも利用できる。該当部分をバックスペースキーで消して再入力するのもいいが、再変換機能も活用してみよう。
手順はかんたん。再変換したい文字列を範囲指定し、キーボード上に現れた変換候補を選択するだけでいい。ただし、『メモ』など文字入力が可能なアプリを起動しているとき、かつiOSに付属の日本語入力が可能なキーボードを選択しているときでなければならない。
対象は誤変換した漢字にかぎらず、カナ→ひらがな、ローマ字→漢字、カナ→英単語など、内蔵辞書の語いを利用して変換済の単語を変換し直すことができる。「モデル」を再変換すると、「moderu」とはならず「model」になるなど、英単語としての綴りが正しいこともポイントだ。