ソニーは4月8日に、東京・渋谷の渋谷モディ内に、情報発信拠点「Sony Square Shibuya Project」をオープンするのに先駆けて、報道関係者にその様子を公開した。

東京・渋谷「Sony Square Shibuya Project」

Sony Square Shibuya Projectは、渋谷モディの1階スペースの約50平方メートルを使用し、体験型展示やワークショップなどを実施できる。ソニーグループの製品、テクノロジー、コンテンツなどを掛け合わせることで、ソニーのブランディング活動の拠点とし、渋谷を訪れる若者世代とソニーブランドとのエンゲージを強化する狙いがあるという。

ソニー ブランド戦略部統括部長 森繁樹氏 : 「ソニーのユニークな魅力を、企画展示を通じて発信していく場所になる。若者が集まり、ツーリストが集まり、さらに映画や音楽、ファッションに感度が高い人たちも集まり、情報発信基地としての相当な力を持っているのが渋谷。

2015年11月21日に、渋谷モディの壁面にソニービジョン渋谷を開設し、新たなソニーの魅力を伝えるコンテンツを渋谷の街に流してきた。Sony Square Shibuya Projectは、ソニービジョン渋谷とイベントスペース、渋谷が持つ高い発信力とを組み合わせて、体験型の企画で展開する。狭いスペースなので、随時企画展示を更新していくことになる」

ソニーは2016年8月に、米ニューヨークに「Sony Square NYC」をオープンし、ソニーグループの最新製品などを展示している。今回のSony Square Shibuya Projectは、この取り組みの流れを汲んだもので、Projectという名称には、渋谷の街という立地を生かし、新たな実験的なことにも挑むという意志が込められているという。

ソニーの森氏

森氏 : 「Sony Square NYCでは、エレクトロニクス製品などを常設展示できるスペースがあり、企画展示と組み合わせながら、ソニーの魅力を伝えることに取り組んでいる。デザイン&イノベーションの名称で、ソニーの歴史的製品を展示したところ、大きな反響があった。

エレクトロニクスそのものが古いというイメージがあるが、ソニーはエレクトロニクスだけでなく、映画や音楽などの企業であるというイメージも広がっている。ソニーのブランドを再構築するという狙いがあり、Sony Square Shibuya Projectでも同様の成果を求める。金融や不動産といったソニーグループとのコラボレーションも次のステップとして考えていきたい」

Sony Square Shibuya Projectの展示内容は、1~2カ月ごとに更新。テーマに基づいた企画展示を中心とし、製品のデモンストレーションにとどまらない。インタラクティブな参加型の体験、エンターテインメントやテクノロジーに関連したワークショップ、エンターテインメントコンテンツと開発中の技術を融合させたユニークな体験型展示などを通じて、渋谷の街を訪れる人の好奇心を刺激する体験を提供するという。なお、Sony Square Shibuya Projectでは、製品の販売は行わず、出店期間も決めていない。渋谷以外への出店計画は、現時点ではないとのこと。

「Sony Square」の名称は、2017年3月31日に閉館した東京・銀座のソニービルの屋外展示スペースと同じ。ソニービルのオープン時に、ソニー創業者の盛田昭夫氏が最もこだわったスペースでもあり、その名称を使用しているところにも、同社の力の入れ具合が感じられる。

Sony Square Shibuya Projectの営業時間は、午前11時~午後9時。年中無休(1月1日を除く)。

4月テーマは「音楽」

4月は「音楽」をテーマに、「Music Crossroads」と題して、ソニーならではの視点での展示とともに、ソニーグループが有する幅広いアセットを活用することで、音楽のさまざまな楽しみ方を掛け合わせた企画を用意する。具体的には以下のような内容だ。

交差点×BEAT

  • 渋谷モディの「ソニービジョン渋谷」による、交差点のライブ映像を使用。設置された縦型タッチディスプレイをターンテーブルに見立てて、指先で叩いたり、スクラッチすることでビートを刻む体験型展示の「交差点×BEAT」

交差点×BEAT

【動画】交差点×BEAT
※音声が流れます、ご注意ください

レコード×ハイレゾ

  • 新たにリリースされたアナログレコードやおすすめの名盤を、ソニーのレコードプレーヤー「PS-HX500」で再生したり、ウォークマンやヘッドホンを通じてハイレゾオーディオで試聴する「レコード×ハイレゾ」

レコード×ハイレゾ

ジャケットアート×衝動

  • スチャダラパーやバイきんぐの小峠英二さんなどが参加して、思わずジャケ買いしてしまった「私のベスト5 レコードジャケット」を、リレー形式で紹介する「ジャケットアート×衝動」

ジャケットアート×衝動

MESH×楽器

  • ソニーが発売する電子タグ「MESH(メッシュ)」を使用して作った、ギターとトランペットのオリジナル楽器を、タッチ&トライできる「MESH×楽器」

MESH×楽器