キヤノンは4月6日、単焦点マクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」を発表した。APS-Cサイズのセンサーを搭載したEOSシリーズ向けの「EF-Sレンズ」の新製品となる。5月下旬の発売を予定しており、希望小売価格は55,000円。キヤノンオンラインショップでは46,750円で販売される (価格はいずれも税別)。
EF-S35mm F2.8 マクロ IS STMは、焦点距離35mm (35mm判換算では56mm相当)、絞り開放値F2.8の単焦点マクロレンズだ。最短撮影距離は0.13m。レンズ先端から被写体まで (ワーキングディスタンス) 30mmの近さに寄って、等倍の大きさで被写体を撮影できる。
EF-Sレンズとして初めて、先端部の左右にLEDライトを内蔵。側面のLEDライト点灯ボタンを押すことで、左右両方もしくは左右いずれかを点けたり、明るさの強弱を変更しながら、近接した被写体を照らすことが可能だ。
手ブレ補正機構「IS」を搭載したことも、EF-Sのマクロレンズとしては初 (EF-S60mm F2.8 マクロ USMはIS非搭載)。シャッター速度4段分の手ブレ補正効果を発揮する。また、動画撮影時に効果的な、リードスクリュータイプのSTM (ステッピングモーター)を採用している。
35mm判換算で56mm相当の焦点距離とF2.8の明るさは、マクロ撮影だけでなく、単焦点標準レンズとしてポートレートやスナップ、商品撮影、テーブルフォトなどの撮影にも活用しやすい。全長55.8mm、重さ190gのコンパクトな設計により、手軽に持ち運べる。
- 焦点距離 : 35mm (35mm判換算では56mm相当)
- 絞り開放値 : F2.8
- 最短撮影距離 : 0.13m
- 最大撮影倍率 : 1倍
- レンズ構成 : 6群10枚 (うち非球面レンズ1枚)
- 絞り羽根枚数 : 7枚
- フィルター径 : 49mm
- 最大径 : 69.2mm
- 全長 : 55.8mm
- 重さ : 190g