ENYSi(えにし)はこのほど、同社サイト「はじめての古民家」上にて、宿として開放されている歴史的建造物を隅々まで体験できる「360°ビュー」機能の提供を開始した。
今回は、「歴史を纏う宿に泊まる」をテーマに掲げ、従来見られる360°の内覧に加え、古民家を外側からも俯瞰してドールハウスのように閲覧することができるようになった。京町家ならではの坪庭や、日本家屋の趣きを心ゆくまで体験できるという。
古民家の宿は一棟ごとの料金設定をしている建物が多いため、団体旅行に向いている宿泊施設となる。また、一棟まるごと借りることができる古民家の魅力の1つに「広さ」があり、「キッチン」「寝室複数部屋」「各フロアにトイレ」など、団体利用でも気兼ねなくくつろげるような気遣いが現れているのも特徴とのこと。同社は、子ども連れの家族の旅行にも「一棟貸し古民家」を提案したいと話す。
一方、最近では民泊を利用する人も増加しており、「風呂あり」「ベッドあり」では一概に表現できない快適さも増えているという。今回の試みは、初めて古民家を利用する人に不安を解消してもらうために、一部の施設にて限定で行われた。古民家の中にはくつろぎを徹底するためにアメニティにも力を入れている施設も多く、そういった情報を実際のイメージと共に表現することで、実際の内容を確認しやすくなっているとのこと。
今回の360°ビューには、VRコンテンツも作成可能な空間3Dスキャンカメラ「Matterport」を導入。最大のポイントは、物件の内覧によくある360°ビューだけではなく、「ドールハウスモード」にすることで建物の外側からも360°の閲覧ができることだという。日本家屋特有の間取りや、古い建築だからこそ見られる梁の造りなど、文化的な側面でも見ているだけで楽しめるクオリティを実現した。
今後は掲載施設を増やし、施設ごとに異なる「調度品」や「坪庭」なども紹介していく予定となる。同社では、旅行中に多くの時間を過ごす「宿泊先」での時間も体験と考え、アクセスや利便性以外の魅力を届けていく、としている。