異色の仮面ライダーとして昨年大きな話題を集めた『仮面ライダーアマゾンズ』の続編、『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』が、「Amazon プライム・ビデオ」にて4月7日から配信スタートする。配信開始に先立ち、第1話・第2話の先行上映と、『シーズン1』でも活躍した駆除班をゲストに招いたトークショーが3月30日に開催された。

左から勝也、小林亮太、俊藤光利、宮原華音、田辺和也

『仮面ライダーアマゾンズ』は、「仮面ライダー」シリーズ最大の異色作『仮面ライダーアマゾン』のリブートとして制作された完全新作ドラマ。『シーズン1』では、事故により逃亡した実験体(アマゾン)が人間に擬態して潜む街を舞台に、自らがアマゾンであることを知らずに育った青年・水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガと、独りでアマゾンを滅ぼすために戦う謎の男・鷹山 仁/仮面ライダーアマゾンアルファの交差が描かれる一方、アマゾン駆除を生業とする傭兵部隊・駆除班のドラマも濃厚に展開された。駆除班一人ひとりにファンもいるほどで、名実ともに『シーズン1』のもう一組の主役たちと言って差し支えないだろう。

試写イベントには、駆除班から志藤真役の俊藤光利、マモル役の小林亮太、三崎一也役の勝也、高井望役の宮原華音、福田耕太役の田辺和也が登場。劇中ではハードなやり取りが多い彼らだが、イベントでは厳しい撮影で培われた仲の良さと意外な素顔を見せ、ファンを喜ばせてくれた。トークでは、『シーズン2』におけるそれぞれの役どころについても言及。本稿ではそのコメントを中心に、駆除班の新たな活躍を予想していく。

「単純に金のために駆除をするということではなく、より人間的なところを描きたいという思いが強くなった作品」(俊藤)

駆除班のリーダーとして、メンバーを引っ張った志藤。演じる俊藤の素顔は寂しがり屋で、「撮影で(自分の)控え室に行ったら、すでにマコさんがいた」とは勝也談。一方で、「総じて駆除班があるのはマコさんのおかげ」(勝也)と、そのリーダーぶりは劇中とも変わらないようだ。今回は、駆除班メンバーとは異なる若手との演技が多かったと話し、「『シーズン1』ではどれだけ濃いメンツと一緒にやってたんだ!?と思いましたね」と俊藤が語ると、勝也が「どこにいるんですか!? そんな濃いメンツ!」とボケる、チームワークのよさを見せていた。

お金のためにアマゾンを駆除し、そして『シーズン1』終盤ではお金を超えた結びつきを見せた駆除班のメンバー。5年後の世界が舞台となる『シーズン2』では、何が彼らの"戦う理由"になっているのか、そのあたりもよりドラマチックに描かれているようだ。

「駆除班の制服を着たのは久しぶり……とだけ言っておきます」(小林)

モグラアマゾンとして強い戦闘力を有しながら純粋な心をもち、駆除班の末っ子的なキャラクターだったマモル。演じる小林については、「メンバーの中で一番しっかりしてる」というのが全員一致した意見。撮影中は学業との両立のため、楽屋でテスト勉強する苦労もありながら、撮影までにセリフは完璧に頭に入れている優等生ぶりだったと俊藤も振り返った。そんなしっかりものの小林は、「朝からあの天真爛漫の笑顔を見ると疲れが吹っ飛ぶ」(勝也)と、劇中でも見せた輝くような笑顔でメンバーを癒やしていたそう。

最後は駆除班と袂を分かったマモルだが、『シーズン2』では「裸じゃないか不安だった」とのこと。どのようにして活躍するかという質問に対するヒントとして、小林は「駆除班の制服を着たのは久しぶりです」と語ってくれた。『シーズン2』のマモルについて、俊藤は「一番難しいほうを選んだ」とコメント。果たして"一番難しいほう"とは!? 最終回のその後、マモルがどのような道を選んだのか、『シーズン2』で明らかになる。

「基本的にはふざけて登場しますが、人間的なところを描く『シーズン2』ではそういうしゃべりに変わっていくのかな」(勝也)

駆除班においていつも明るく軽く、ムードメーカー的な存在だった三崎一也。一方で優しさと懐の深さを併せ持ち、終盤には劇中屈指の泣かせキャラとなった。演じる勝也は、劇中と変わらず、トークの要となるムードメーカー。「劇中と素顔のギャップ」を質問された際には、「寒いと何言ってるかわからなくなる」(俊藤)といじられ、そのまま時間がきてしまい「僕の印象は"噛む人"で終わりじゃないですか!」と、最後まで会場の笑いを持っていっていた。

最終回、そして5年を経て、三崎にどのような変化があったのか。気になる所だが、イベントに登場した勝也の胸元にはあの五円玉が輝いていた。

「新しい人たちにもアクションで負けたくなかった」(宮原)

『シーズン1』では、ナイフを用いたキレッキレのアクションで駆除班の突撃隊長として数々のアマゾンと切り結び、戦闘外でも毒舌で周囲をぶった切っていた班の紅一点・望。空手をベースにしたアクションには、「最初に会った時からキレッキレですごかった」(俊藤)、「速すぎて見えなかった(笑)」(勝也)とメンバーも絶賛。『シーズン2』に入ってからは、「大人っぽくなった」(田辺)とほめられ喜ぶも、「『腹筋は割れたほうがいいでしょ!』とか言い出して、(大人っぽさの)方向性を勘違いしている」(俊藤)とツッコまれていた。

特にアクション面で新メンバーに負けないよう、週3で空手の稽古を行っていたという宮原。『シーズン2』でも、あのキレッキレのアクションを見ることができるのは間違いなさそうだ。

「しゃべってる……!!」(田辺)

寡黙で、駆除班メンバーと一緒の時でも独り本を呼んでいることが多かった福田。駆除班の中で女性ファンが特に多いキャラでもある。『シーズン1』ではよほど重要なこと以外は口にしなかった福田だが、『シーズン2』ではいままでになくしゃべる役どころとなっており、演じる田辺は台本をもらって驚いたという。

あれだけ話さなかった福田が話すようになったことについて田辺は、「内面は変わらずとも人間5年あれば変わるだろう」と折り合いを付けていったとコメント。だが初日は、共演する三浦孝太から「声ちっちゃ!」と言われるほど声を出さないことに慣れてしまっていたという。素顔について俊藤からは、「『シーズン1』では無口だったけど、根が真面目で誰よりも台本に書き込みがしてあって、みんなのセリフを覚えていた」と持ち上げられつつも、「でも、酔っ払ったら最悪です(笑)」と最後はオチがついていた。

いよいよ4月7日から配信が開始される『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』。『アマゾンズ』を超えるのは『アマゾンズ』だけ――イベントが終了したあとにも、駆除班のメンバーは客席に向けて肉声で熱いメッセージを投げかけていた。

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