東武鉄道はこの春、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」とさまざまなコラボレーションを実施する。この一環で、東上線ふじみ野駅東口(埼玉県富士見市)が4月5日から5月7日まで「ももいろクローバーZ駅」に変更されることになり、メンバーの有安杏果(ありやす・ももか)さんが同駅の1日駅長を務めた。
今回のコラボでは、東武東上線を走る50000型5編成に各メンバーの顔写真とイメージカラーをデザインしたヘッドマークを掲げ、「ももクロ号」として池袋~小川町間で運行される。池袋方先頭車にグループをイメージした各編成共通のヘッドマーク、小川町方先頭車に各メンバーのヘッドマークを掲げた。
有安さんも参加しての1日駅長任命式はふじみ野駅下りホーム上で行われ、その間に「ももクロ号」もホームに入線。有安さんの写真入りヘッドマークを掲げた「ももクロ号」を前に、彼女自ら出発指示合図を行った。
「仕事にはこの駅から出かけていました」と言う有安さん。ふじみ野駅のある埼玉県富士見市にゆかりがあり、現在は富士見市PR大使も務めているという。1日駅長を体験した感想を聞かれ、「小さい頃は駅員さんを見て、かしこまって怖そうと思ったけど、自分が制服を着てみるとは夢にも思いませんでした」とコメントしていた。
富士見市は市制45周年を記念し、4月8・9日に富士見市第2運動公園でコンサート「ももクロ 春の一大事2017 in 富士見市」を開催する。「富士見市でライブをする人はなかなかいないと思うし、いままで来られなかった人にとって初ライブになったら」と有安さん。「富士見市にとっても伝説に残るライブにしたい」と意気込みを語っていた。ちなみにこの日、富士見市長の星野光弘氏も有安さんを応援すべく、彼女のイメージカラーである緑色のネクタイを着用していた。
有安さんが1日駅長を務めることは事前に公開されておらず、サプライズではあったものの、「ももいろクローバーZ駅」の駅名看板を掲げたふじみ野駅には多くのファンらが集まっていた。地元で開催されるコンサートへの期待感をうかがわせた。
今回のコラボに合わせ、「富士見市制施行45周年 東武東上線にももクロが登場だZ(ゼット)記念乗車券」も発売された。メンバーの顔写真が入った片道乗車券と台紙のセットで、東上線のおもな駅にて5,000セット限定で販売されている。コンサートが開催される4月8・9日には、ふじみ野駅・鶴瀬駅の改札外コンコースで「ももいろクローバーZ駅」の看板をイメージした「ももいろクローバー駅キーホルダー」も発売される。