ヤマハ発動機は5日、人気の"スクランブラー"スタイルに941cc空冷Vツインエンジンを搭載したスポーツモデル「SCR950 ABS」を5月25日に発売すると発表した。「BOLT」系をベースとしながらも"Tough Explorer"というコンセプトを具現化するために、ライディングポジションの変更、新設計リアフレームの採用、リヤタイヤの17インチ化など、新フィーチャーを織り込んでバランスが整えられている。
「SCR950 ABS」はクロスバー付きの幅の広いハンドル、ゼッケン風サイドカバー、前後スポークホイールの採用、ヴィンテージ感を漂わせたカラー&グラフィックなどにより、1960年代のオンロード・オフロードを走行する"スクランブラー"を思わせるスタイリングを再現した。搭載する941ccの空冷4ストローク・60度V型2気筒・4バルブFIエンジンは、心地よい鼓動感をライダーに伝えるほか、点火時期・噴射マップの最適化を図ったFIが低中速からの優れた加速性に貢献する。エンジンフィンは全面黒塗装処理として"塊"感を強調した。
フレームは、ベースとなる「BOLT」系のメインフレームを受け継ぎながら、新設計のリアフレームを組み合わせたことで、ロング&フラットでスリムなシートを備えることが可能に。このシートに加え、広い幅でありながら絞り角が少ないクロスバー付きハンドルや、フットレスト位置の相互関係が、アップライトで自由度の高いライディングポジションを実現している。「SCR950 ABS」の価格は106万560円(税込)。
「SCR950 ABS」のベースとなったクルーザーモデル「BOLT」系の2017年モデルとなる「BOLT ABS」「BOLT Rスペック ABS」も5月25日に発売される。2017年モデルではカラーリングを変更したほか、溶接後の処理が目立たないフランジレス燃料タンク(容量1リットル増加の13リットル)が採用された。価格は「BOLT ABS」96万1,200円、「BOLT Rスペック ABS」100万6,560円(ともに税込)となっている。