NECプラットフォームズは5日、IEEE802.11acに準拠し、5GHz帯で最大1,300Mbp(規格値)の通信に対応した無線LANルータ「Aterm WG1900HP」および、5GHz帯で最大867Mbpsの通信に対応した無線LANルータ「Aterm WG1200HP2」を発表した。発売日は4月13日。価格はオープンで、店頭予想価格はAterm WG1900HPが税別13,000円前後、Aterm WG1200HP2が税別8,500円前後。

Aterm WG1900HP(左)とAterm WG1200HP2(右)

Aterm WG1900HP

送信アンテナ3本、受信アンテナ4本の3ストリームに対応し、最大1,300Mbp(5GHz帯時、規格値)で通信できる無線LANルータ。独自の小型アンテナ「μSRアンテナ」を引き続き内蔵し、最小限のスペースで基板内のノイズを抑制する一方、受信感度を向上させている。

混雑しやすい2.4GHz帯のチャネル状態をサーチし、電波状態の良いチャネルに自動接続する「オートチャネル」機能を強化。同機能は、従来は「起動時のみサーチ」だったところ、Aterm WG1900HPは「動作時もサーチ」し、混雑しているチャネルの場合は自動で移動することが特徴。サーチ間隔は数十分に1回程度。また、同じ周波数帯を使う端末の電波強度もチェックする。

このほか、Wi-Fi端末に向けて集中的に電波を送信するビームフォーミング機能や、Wi-Fi端末の電波強度などを検知し適切な周波数帯に自動移動させるバンドステアリング機能、5GHz帯と2.4GHz帯を同時使用できるWi-Fiデュアルバンド中継機能などを搭載。安定した高速通信を図る。

ルータに接続中のWi-Fi機器と、機器ごとの接続周波数帯や電波強度などの状態を、PCやスマートフォンで確認できる新機能「見えて安心ネット」、端末ごとに接続時間を管理できる「こども安心ネットタイマー」なども継続して用意する。

無線LAN簡易接続システムは、QRコードを使う「らくらくQRスタート2」、本体ボタンを使う「らくらく無線スタート」、WPSなどを搭載。ルータ買い替え時などに、Wi-Fi設定を新モデルに引き継げる機能「Wi-Fi設定引越し」も備える。

セキュリティ機能は、マルチSSID、ネットワーク分離、MACアドレスフィルタ、WEP(128bit)、WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)など。

有線LANインタフェースは、WAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×1基、LAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×3基。本体サイズはW33×D110×H169.5mm(突起部除く)、重量は約0.4kg。

Aterm WG1200HP2

5GHz帯で2ストリーム、2.4GHz帯で2ストリームに対応し、最大867Mbps(5GHz帯時、規格値)で通信できる無線LANルータ。同社ミドルレンジ製品の中の上位モデルに位置付けられる。主な機能は「Aterm WG1900HP」とほぼ同等。

有線LANインタフェースは、WAN側が10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×1基、LAN側が10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×3基。本体サイズはW33×D97×H146mm(突起部除く)、重量は約0.2kg。