体調が悪くて、やむを得ず会社を休んだけれど……。「あの案件、ちゃんと進んでるかな?」「クライアントからの返信がきているかも。メールだけでも確認しなきゃ!」と身体を労わっても気持ちが落ち着かず、おちおち休んでいられない私って「仕事人間」?
今回は、マイナビニュース会員1,001名に聞いてみました。あなたは「仕事人間」ですか?
Q.自分は「仕事人間」だと思いますか?
思う 29.8%
思わない 70.2%
■自分は「仕事人間」だと思う人は……
・「仕事をしていないと不安になる。現在、育児休暇中ですが、早く仕事に復帰したいと思っています。社会から孤立した感じがしてしまいます」(女性/36歳/インターネット関連/クリエイティブ関連)
・「気が付くと終電時間……ということが度々ある。たまに早く帰ると、家で時間を持て余す」(女性/50歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「有給をあまり取らないし、仕事のきりが悪いとプライベートを後回しにして仕事をしたがる。残業も必要なら嫌ではない。仕事が好き」(男性/38歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「仕事をしていない時間や休日でも仕事の事が頭から離れない状態なので、やはり仕事人間だと思うことがしばしばある。仕事の夢を見る時もある」(女性/58歳/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「大した興味のない分野でも、担当になるとつい熱中してしまうので」(女性/45歳/化粧品・医薬品/事務・企画・経営関連)
・「公私を分けているつもりでも、仕事で問題を抱えると家庭生活に影響を与えていると嫁に言われます……」(男性/53歳/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「仕事が忙しく、納期に間に合わないため、毎日遅くまで残業と毎週休日出勤で、プライベートがほとんどない」(男性/44歳/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「仕事7割、プライベート3割で生きている感じ。その3割の端々にも仕事があったりする……」(女性/35歳/専門店/販売・サービス関連)
・「休日でも退社後も、仕事で生じた課題や問題の解決策をアレコレ考えている時があること、帰宅してからの行動・時間配分が、翌日の仕事に支障がでず、スムーズな出勤ができるように考慮したものであるため。週末の外出も、翌週の業務に支障が出ないように考慮しているし、プライベート全般が仕事を意識した過ごし方になっている」(男性/40歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「平日フルタイムで働きながら、二人の保育園児を子育て中です。病気で保育園を休ませないといけないこともありますが、その時は病児保育を利用して出勤します。病児保育に空きがない時は仕事を休みますが、その分、休日出勤しています。家にも仕事を持ち帰り、1カ月入院した時もパソコンを持って入院し、ベッドサイドで仕事をしていました。会社にかかってくる電話は会社の携帯電話へ転送されるため、土日祝日問わず、夜間も電話が鳴ります」(女性/41歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■自分は「仕事人間」だと思わない人は……
・「仕事だけでなく、ちゃんと趣味や遊びもしているから。そのためお金はたまらない」(男性/38歳/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「仕事だけが人生ではないと思っている」(男性/34歳/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「ワークライフバランス。生きるための仕事という考え方なので」(男性/39歳/官公庁/公共サービス関連)
・「3年前までは、土日もなく、まさに仕事バカ(ロボット)でした。結果、体を壊し休職することに。そして、その間に『人間らしい生き方』を知りました。長年の希望だった次女もでき、夫婦間のわだかまりも取れました。現在は『仕事は大事。でも飲み込まれてはいけない』と考えています」(男性/45歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「仕事も大事だが、それよりもっと大事なのは健康と家族だと思うから」(男性/46歳/ゴム/技能工・運輸・設備関連)
・「オンとオフがはっきりしているから。オフの日やオフの時間は仕事のことは一切しないし、考えもしない」(男性/33歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「仕事は好きだけど、仕事ばかりでプライベートの時間が少ないとストレスがたまるタイプです」(女性/33歳/インターネット関連/クリエイティブ関連)
・「主婦業もやらないといけないので、仕事人間にはなっていられない! 結婚してから、家事と仕事がバランスよくできる環境を求め転職した」(女性/43歳/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「仕事は生活のためにやっているので。もし宝くじにでも当たったら速攻で会社を辞める」(女性/52歳/その他/事務・企画・経営関連)
・「自分を大切にできない人は、仕事も他人も大切にできないと感じる」(女性/45歳/銀行/事務・企画・経営関連)
・「積極的に残業をしているわけではないし、休日は仕事のことは考えないようにしている」(女性/24歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「勤務時間内は全力で仕事を行いますが、時間外は仕事の事は考えないようにしています。仕事は生活費を稼ぐための手段であって目的とは思っていない」(男性/54歳/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「仕事も大事だけど、自分にとっては家族が何より大切だから。家族が緊急事態の時には、躊躇せず仕事を休む」(女性/36歳/その他)
・「もし自分が働けなくなっても、代わりになる人はいるだろうけれど、家族の代わりはいないので、仕事を第一に考えては生きていけない」(女性/37歳/専門店/販売・サービス関連)
総評
そもそも「仕事人間」って、どういう意味でしょう? 調べてみると「仕事が生きがいという人。仕事一途で他に趣味などもない人」だそうです。(出典:コトバンク )
今回の調査において、自分は「仕事人間」だ! と自覚がある人は、大きく分けて「仕事が生きがい」というタイプと、「社会との接点」と考えているタイプ、「気がついたら『仕事人間』に……」というタイプの3つでした。タイプによって、「仕事人間」である自分を誇りに思っている人と、そうでもない人がいるようです。中には、「育児中の仕事人間」の声も複数ありました。
一方、自分は「仕事人間」ではない! と回答した人の中には、ワークライフバランスを大切にしている人や、生活の手段と割り切っている人、宝くじで高額当選したらすぐ辞めると心に決めている人など、こちらも様々。しかし多くの方が共通して、「仕事人間」ではないからといって、仕事に手を抜いているワケではないという意見でした。仕事にかける情熱と労働時間が必ずしも比例するとは限らないですからね。
また、たくさんの声の中で、特に目を引いたのは、元「仕事人間」のもの。「仕事人間」だった頃に心身を壊し、働き方について考えた結果、彼らは「仕事人間」ではなくなったそうです。
生き方なんて十人十色なので、どちらがいいとは一概には言えません。しかし、その働き方を選ぶことによって、犠牲になるものの選択が果たして正しいのか、慎重に考える必要はありそうです。
調査時期:2017年3月22日~23日
調査対象:マイナビニュース会員のうち会社員の男女
調査数:1,001名
調査方法:インターネットログイン式アンケート