現在ディズニー・チャンネルにて放送中のアニメーション『アバローのプリンセス エレナ』。ディズニー初のラテン系プリンセス・エレナを主人公とした本作は『ちいさなプリンセス ソフィア』ともつながりのある作品となっている。

橋爪紋佳(はしづめあやか)。10月26日生まれ。茨城県出身。アクセント所属。主な出演は『アバローのプリンセス エレナ』エレナ役、『ライオン・ガード』ジャスィリ役、『ケアベアカズンズ』サプライズベア役など(右)
空見ゆき(そらみゆき)。10月30日生まれ。宮崎県出身。81プロデュース所属。主な出演は『アバローのプリンセス エレナ』イザベル役、『Re:ステージ』長谷川みい役、『魔法使いと黒猫のウィズ』メティース・ルタン/レメモ・ビブリ役など(左)
撮影:西田航(WATAROCK)

本作は、4月2日よりテレビ東京系6局ネットにて放送を開始する。今回は『アバローのプリンセス エレナ』の地上波放送を記念し、プリンセス・エレナ役の橋爪紋佳と、エレナの妹・イザベル役の空見ゆきに話を聞いた。

エレナとイザベル

――今回、『アバローのプリンセス エレナ』のお話をいただいたときの気持ちを教えてください。

橋爪 最初は「ディズニー作品」で「歌をうたいます」という情報だけいただいていたので、楽しみでワクワクしていたんですけど、蓋を開けてみたら、プリンセスということで、もうパニックになってしまいました(笑)。私はディズニー作品や歴代プリンセスが大好きだったので、まさか私がプリンセスをやらせていただけるんだと思うと、うれしさと感激で頭が真っ白になりましたね。

――やっぱりディズニー作品でメインをやりたいという夢があったのでしょうか。

橋爪 目標として「いつかディズニーで歌いたい」とは思っていました。なので、プリンセスと聞いた瞬間に、いままで応援してくださった方やかかわらせていただいた方たちに感謝をしました。ミュージカルの舞台やショーに出て修行をしていた経験がここに繋がったんだなって。

――エレナの妹であるイザベルも重要なキャラクターになってきますね。

空見 イザベル役のお話をいただいたとき、ちょうど別の作品のキャラクターを演じていたんですけど、その子も主人公の妹だったんです。でも、兄弟仲が悪くて、作中でもあまり登場しないので、今回も同じ感じかな? とは正直思っていました。でも、イザベルはいい子だしエレナとも仲が良いし、歌もうたえるし、よかったー! って(笑)。

――おふたりから見たエレナとイザベルはどういったキャラクターでしょうか。

橋爪 エレナはとっても愛にあふれていて、優しくて、でもみんなを引っ張っていく勇敢なお姫様ですね。まずは自分が思ったことをやってみるんですけど、たまに失敗して、それでも周りにフォローしてもらい乗り越えていくといったキャラクターです。ただのお姫様ではなくて、等身大の16歳の女の子なので、親しみやすさを感じやすいと思います。女王になるために一生懸命なエレナのがんばりを見て欲しいですね。

空見 あやさんはエレナに似ているかも。

橋爪 うん。後先考えずに突っ走ってあとからフォローしてもらうところは特に。中学・高校と吹奏楽部の部長だったんですけど、盛り上げるんだけど細かいところや失敗しちゃったところをフォローしてもらっていたので、まさにですね。大人になったいまでも「これやってみよう」とすぐやってしまうんです。

空見 「わかった、やってみる」というのはほんとうによく言っているんですよ。そのたびフフッってなっています(笑)。イザベルちゃんは、エレナをフォローすることが多いしっかり者なんですけど、ちゃんと子どもらしさのあるキャラクターです。イザベルちゃんと私は要領がいいところが似ているかもですね。あと、私は絵や詩を書いたり、イベントのたびになにかを手作りしたりとか、そういった創作意欲があるところは似ているかもしれないです。

橋爪 そう! エレナとイザベルの絵を書いてプレゼントしてくれたんですよ。いまでも大事にしています。

好きなディズニー作品は

――今回はサンバ、ボサノバ、マリアッチと様々なスタイルのラテン・ミュージックが取り入れられています。

橋爪 いろいろなジャンルの音楽が出てくるのも『アバローのプリンセス エレナ』の魅力のひとつですね。メインはラテン系なんですけど、格好良いロック系もあったり、子守唄もあったり。歌う側としては、大変じゃないかと聞かれることもあるんですけど、私は毎回「今度はどんな曲なんだろう」と楽しみにしています。

空見 私もまさかディズニー作品で歌わせてもらえるとは思っていなかったです。エレナの歌声がこの作品のベースになっているので、そこを聴いてほしいですね。エレナののびのびとした歌声は、聴いている方も楽しくなってしまうんです。

橋爪 「ちいさなプリンセス ソフィア」のソフィアとエレナが共演する回の歌を特に聞いて欲しいです。エレナがみんなのためにがんばろうと歌う歌詞や曲も、エレナの情熱や気持ちを表現しているので、ぜひ聴いてください!

――音楽といえば、橋爪さんはエレナを演じてからクラシックギターをはじめられたとのことですが。

橋爪 はい! 現在練習中です。もともとピアノとクラリネットはやっていたのですが、ギターははじめてですね。いつかマスターして、エレナみたいに弾き語りをしたいですね。忘年会で披露するのを目標にしています。

空見 イザベルちゃんは作中でギターとアコーディオンを合体させたギターディオンを弾いているんですけど、私もピアノをやっていて、小学校の音楽の発表会でアコーディオンを弾いたことがあったので、そこも運命だなって思いました。

橋爪 そうなんだ。ギターとアコーディオンで忘年会で一緒にやろうよ。

空見 えっ、アコーディオンは大きいので、忘年会に持っていくのは……考えさせてください(笑)。

――ははは。好きなディズニー作品はたくさんあると思いますが、あえて挙げるなら?

橋爪 難しい!(笑)。『アラジン』シリーズは全部家にあって、何十回も観ていましたね。だからジャスミンには愛着がありますし、アラブ系とラテン系は少し近しいものがあるので、エレナを演じることが出来てうれしいんです。

空見 私も小さいときにリピートしていた作品はいくつもあるんですけど、ひとつ挙げるなら『バンビ』ですね。私はもう覚えていなくて母親から聞かされたんですけど、幼稚園のときに、あまりに何回も観ているから、テレビを観ながら全部のセリフをしゃべっていたそうです。そのくらい世界観に引き込まれていたみたいです。そこからは『白雪姫』や『アラジン』にハマりました。

橋爪 そこはやっぱり通るんだよね。

空見 そうなんです。あと、私は名前がゆきなので。

橋爪 あぁ~!

空見 自分の名前が入っている『白雪姫』にはやっぱり愛着がありますね!

愛してもらえるように努力していかなければ

――橋爪さんと空見さんはだいぶ仲が良いという印象ですが、『エレナ』以前からお知り合いだったんですか?

空見 以前、別の作品の打ち上げが一緒になって、そのときに隣の席になったんです。同じ作品には出ていたんですけど、登場する話数が違って会う機会がなかったので、そこがはじめてですね。すっごい話しやすいお姉さんだなって思ったのを覚えています。

橋爪 私はすっごい声がかわいい女の子だなっていうのが第一印象です。

空見 えへへー。

橋爪 その後『アバローのプリンセス エレナ』の現場で会ったときに、「あのとき隣に座っていた空見です」って来てくれて。空見ちゃんは違うジャンルのお仕事もしているし、どこまで仲良くしてくれるかなってドキドキしていたんですけど、いまではほんとうの妹みたいに仲良くしているんだよね。この間も、私が友だちの結婚パーティに行くって言ったら、ヘアアレンジをしてくれて。

空見 あやさんがお姉ちゃんでよかったって思っています。いい意味であんまり先輩と思ったことがなくて、普段はあやねえって呼んでいます。『アバローのプリンセス エレナ』の現場でも、アットホームな空気感を作ってくれて、ゲストの方が来るときも、座長としてあたたかい雰囲気で迎えたり、わからないように気を使ったり、良い人間関係を構築してくれるんです。

橋爪 『アバローのプリンセス エレナ』はいまアメリカでとても人気がある作品なので、日本でも愛されるかドキドキしています。地上波で放送していただけるということは、より多くの人に観てもらえる機会が増えるということですよね。日本でもたくさんの方に愛してもらえればと思います。

空見 今回、地上波で放送されることになって、ほんとうにうれしいです。いっぱい愛してもらえる作品になって欲しいですし、そうなれるように私たちは今後とも努力していかなければいけないなと思っています!

『アバローのプリンセス エレナ』

(C)Disney