日本FP協会は3月29日、「働く女性のくらしとお金に関する調査」の結果を発表した。ネットエイジアの調査協力のもと、2月15日~20日の期間に実施。対象は全国の20代~50代の就業女性で、有効回答数は1,200名。

貯蓄をふやすためにやっていることは?

回答者全員に「生活の余裕や貯蓄をふやすために行っていること」を聞いたところ、「変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢するなど)」(45.4%)が最多回答に。次いで、「家計簿をつける(お金の流れを把握する)」(37.8%)、「副業で収入を増やす」(29.1%)、「固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)」(22.5%)となった。

「負担感を減らしたい費用」の1位は「食費(外食は除く)」(35.8%)、以下「遊興費 - 外食・飲み会」(26.0%)、「通信費(携帯電話代など)」(25.0%)となった。

生活の余裕や貯蓄を増やすために行っていること

「ライフイベントに必要なお金のシミュレーション(計算)をしたことがあるか」を聞いたところ、「結婚資金」では、「したことがある」(26.5%)、「したことがなく、不安に感じている」(43.2%)、「したこともないし、不安も感じていない」(30.4%)となった。そのほかのライフイベントについて、シミュレーションを「したことがなく、不安に感じている」割合をみると、「老後の生活資金」(57.9%)、「親の介護資金」(57.8%)、「子供の教育資金」(34.4%)、「住宅購入資金」(29.9%)、「妊娠・出産資金」(27.3%)となった。

ライフイベントに必要なお金のシミュレーション(計算)をしたことがあるか

「ライフイベントそれぞれについて、計画的に準備(貯蓄)しておくべきだと思う金額」については、「結婚資金」が平均196万円、「妊娠・出産資金(1回あたり)」は平均83万円、「子供の教育資金(1人あたり)」は平均518万円、「住宅購入資金(頭金)」は平均664万円、「老後の生活資金」は平均1,319万円、「親の介護資金」は平均427万円となった。

シミュレーション経験者と未経験者にわけて平均額の比較をすると、「子供の教育資金(1人あたり)」はシミュレーション経験者で582万円、未経験者で498万円と84万円差、「老後の生活資金」はシミュレーション経験者で1,635万円、未経験者で1,192万円と443万円差、「親の介護資金」はシミュレーション経験者で512万円、未経験者で409万円と103万円差となり、いずれも未経験者の方が少なく見積もっていることがわかった。

計画的に準備(貯蓄)しておくべきだと思う金額の平均

理想の相談相手は「タモリさん」「天海祐希さん」

「家計管理の悩みごとや不安を相談したい・アドバイスを受けたいと思う相手」については、1位が「パートナー」(41.7%)、2位は「親」(24.1%)、3位は「友人」(23.1%)、「兄弟・姉妹」(12.7%)、「FPなどの専門家」(11.0%)となった。

「もしものときのお金の悩みごとや不安の相談相手」では、1位「パートナー」(49.5%)、2位「親」(48.3%)、3位「兄弟・姉妹」(23.6%)、4位「専門家」(15.2%)となった。

「お金のことで、有効なアドバイスをくれそうな相談相手」のイメージにあてはまる有名人を聞いたところ、男性の相談相手部門の1位は「タモリさん」(47名)、2位は経済学者の「森永卓郎さん」(28名)、3位は「マツコ・デラックスさん」(25名)となった。女性の相談相手部門の1位は「天海祐希さん」(70名)、2位は「松居一代さん」(40名)、3位は「北斗晶さん」(31名)だった。

お金のことで、有効なアドバイスをくれそうな相談相手