東武鉄道の特急用車両300型が4月21日のダイヤ改正に合わせ、運用を終了することが発表された。4月16日に浅草発東武日光行「きりふり275号」として引退記念運転を行い、北千住~春日部間の車内で記念乗車証の配布も。東武日光駅5番線ホームにて撮影会、同駅改札外にて300型にちなんだグッズなどの販売が行われる。
4月16日の引退記念運転では、300型を使用する「きりふり275号」が10時27分に浅草駅を発車。北千住~春日部間では、事前購入の特急券を持つ利用者全員に乗車証明書が配布される(車内発売の特急券や座席の指定のない特急券を持つ利用者は対象外)。乗車証明書は乗車日の日付や座席番号とともに「さよなら300型 1991~2017」と記される。
「きりふり275号」が12時31分に東武日光駅に到着した後、13~14時に撮影会を実施。改札外でのグッズ販売は12時30分頃から14時頃まで行われる。乗車証明書を持ち、記念グッズを購入した利用者に、乗車証明書入れ台紙を1人1枚プレゼントするとのこと。
特急用車両300型(6両編成)・350型(4両編成)は1991年に登場。ともに急行「りょうもう」で使用された1800系を改造した車両で、車体などに1800系だった頃の面影が残る。最高速度は110km/hで、ブレーキ装置に発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキを採用。300型は特急列車や団体専用列車をはじめ、浅草発会津高原尾瀬口行の夜行列車「スノーパル23:55」(冬期に運転)・「尾瀬夜行23:55」(6~10月に運転)でも活躍していた。