スイス・バーゼルにて開催の、時計と宝飾の祭典「BASELWORLD 2017」。カシオは昨年(2016年)に続いて展示スペースを拡大、リニューアル。同社のBASELWORLD出展史上、最大規模となるブースをホール1.1に構えた。通常の2倍、いわゆる2コマ分を占める設計は、もはや圧巻。その新しいカシオブース内外の雰囲気と展示の内容を、多数の写真を交えて詳しくお伝えしよう。なお、写真はすべてクリックで拡大表示できる。

通路端ギリギリまで下がっても画面に入らないほど巨大なカシオブース

ブーステーマは「CASIO CONNECTED」

今回のブースは、恒例の黒を基調とした高級感に加え、複数の巨大モニターを組み合わせてひとつのイメージ映像を投影するサイネージなど、カシオ製品の先進性を強く訴求。

繰り返される映像も、今回発表のOCEANUS「OCW-G2000」EDIFICE「EQB-800」のディテール、さらには新ムーブメント「Connected Engine 3Way」の概念を示すグラフィック、墨絵風に描かれた鷹の飛翔、桜の花びらが舞い散るCGといった、MR-Gのデザインが包含する「和のイメージ」などで構成された。

【左】複数のサイネージモニターでイメージ映像を分割表示 【右】ワールドタイムのイメージ

ムーブメントのワイヤーフレーム。これらのCGが大迫力でグリグリ動く!

今年のテーマは「CASIO CONNECTED」

【動画】BASELWORLD 2017 - カシオブースのサイネージ
※音声が流れます、ご注意ください

エントランスから中に入った瞬間、目に飛び込んでくるのはMR-Gの新作「MRG-G2000HT」のディスプレイだ。暗闇に浮かぶ鎧武者や鎚起(ついき)で製作された芸術品の繊細かつ大胆な仕上げが、先進のデジタルデバイス技術とともに、MR-Gを支える伝統的な匠の技を強烈にアピールしていた。そのほか、MT-Gに代表される鍛造ベゼルやバックルの製作過程、MASTER OF Gシリーズのパーツディスプレイなども展示された。

これが、鎧武者を中心に据えたMR-Gのディスプレイ。渋い!

背後の鎧にも劣らない、MR-G G2000HTの存在感!

カシオ山形の物作りについての解説

鎚起師(ついきし)三代目淺野美芳氏がフィーチャーされた巨大なサインボード

MASTER OF Gシリーズもタフネスより高級感で訴求されている

右からMTG、MR-G、OCEANUSのディスプレイ

人がいないのは一般公開日前に撮影したため。公開日以降はバイヤーやメディアなどのゲストで溢れていた

各アイテムの新たな一面を感じさせるディスプレイだ

OCEANUSのディスプレイ。Elegance,Technologyが強調される

新ムーブメント「Connected Engine 3Way」を搭載した「OCW-G2000S」。青から紫に変化する新しいオシアナス・ブルーを纏う

同じく「Connected Engine 3Way」を搭載した藍色のMR-G「MRG-G2000HT」

GRAVITYMASTER「GPW-2000」で使用されているソーラーセル

これが新ムーブメント「Connected Engine 3Way」だ

ムーブメントに組み込まれる微細な歯車

バンドやケースの射出用金型も展示された

EDIFICEやSHEENにおいては、例によって日本未発表、未発売の製品も展示。これらもまた、「BASELWORLDならではの見どころ」のひとつだろう。

次ページ以下、ブース内の写真を一挙に掲載するので、ぜひ、カシオブースの雰囲気を味わってほしい。