道南いさりび鉄道は開業1周年を迎えた26日から、新たなカラーリングを施した車両の運行を開始した。あわせて今後約2年間でさらに2色のカラーリングを追加する計画を発表した。
このほど運行開始したのは夏の沿線に広がる木々や豊かな森をイメージした濃緑色のキハ40形気動車。観光列車としても運用される「ながまれ号」と同様、函館山のシルエットをイメージした帯を施した。函館市内の高田傑建築都市研究室がデザイン協力を行った。
道南いさりび鉄道が現在保有する旅客用車両は、旧JR江差線の経営分離にともないJR北海道から譲渡されたキハ40形9両のみ。これまでにこのうち2両を濃紺色(ながまれ号)、1両を山吹色の塗装に変更しており、今回の濃緑色は3色目となる。
今後、秋をイメージした茶系と冬をイメージした白系の新塗色を追加し、春をイメージした山吹色、夏をイメージした濃紺色・濃緑色と合わせて全5色のラインナップで「道南の四季」を表現するという。新塗色への塗装は車両定期検査に合わせて実施するため、5色がそろうまでには今後2年ほどかかる見込み。