東京メトロ日比谷線の新型車両13000系が25日、本格運行を開始した。13000系の第2編成を使用し、「回送」の表示で9時55分頃に南千住駅2番線ホームへ入線。折り返して北千住駅へ向かい、北千住駅10時10分発の中目黒行から営業運転に就いた。この日の運行時刻は非公開だったが、南千住駅では13000系を撮影する利用者らの姿も見られた。
日比谷線の新型車両13000系は片側4ドア、車体長20mの7両編成。北千住~中目黒間をはじめ、北千住駅から東武スカイツリーラインへ直通運転も行う。2020年度までに全44編成が導入され、03系全42編成を置き換える予定。新型車両への更新が完了した後、日比谷線では2020~2022年度にかけてホームドアが設置されることになっている。
新型車両の導入にともない、南千住駅など日比谷線各駅のホームに新たな乗車位置ステッカーが貼付された。日比谷線を走る既存車両は東京メトロ03系、東武鉄道20000型・20050型・20070型ともに片側3ドア(一部編成は前後2両が5ドア)、車体長18mの8両編成で、新型車両に置き換えられるまでドア枚数・編成両数の異なる車両による運行となるため、足もとの乗車位置ステッカーなどで整列乗車の位置を案内するという。編成両数は各駅に設置された行先案内表示器や構内アナウンスでも案内される。
東京メトロの新型車両13000系に続き、東武鉄道も2017年度から東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線直通用の新型車両70000系を導入する。東京メトロ13000系・東武鉄道70000系は仕様を共通化し、両社で異なっていた車両機器や車内の主要設備、フリースペースや優先席の位置なども統一。どの列車に乗車してもわかりやすく、使いやすい車両とすることで、利便性・快適性の向上を図るとしている。