「Say goodbye to Google Talk」。米Googleは3月24日(現地時間)、インスタントメッセンジャー・サービス「Googleトーク (Google Talk)」を完全に終了させる計画を明らかにした。コミュニケーションサービス「ハングアウト (Hangouts)」を受け皿に、現在使用できるGoogleトークのサービスを6月26日に終わらせる。
Googleトークは、PC向けのインスタントメッセンジャーが隆盛だった2005年8月に登場した。XMPPプロトコルを採用しており、専用アプリケーションやWebガジェットだけではなく、PidginやGajim、TrillianといったXMPP互換クライアントを用いて接続することもできるのが特長。また、Gmailに統合され、Gmail内からもGoogleトークを使ったメッセージのやり取りを行える。オープンな技術を採用した使い勝手の良さからユーザーを増やしたが、ソーシャル/モバイル時代に入ってGoogleがプラットフォーム戦略を推進し始め、同社が2013年に投入したハングアウトに置き換えられた。
完全終了に向けて、Gmail内のGoogleトークでは、ユーザーにハングアウトへの移行を促すメッセージが表示されるようになる。そして6月26日からは、契約で縛られた特別なケースを除いて、ユーザーのチャット環境が自動的にハングアウトに切り替わる。Googleトークのデザインを好むユーザーは、「Dense Roster」という設定を利用するとハングアウトをGoogleトークに近づけられる。
サードパーティとのXMPPフェデレーションのサポートも6月26日から利用できなくなる。ハングアウトはXMPPに対応していないが、サードパーティ製クライアントとの一対一のチャットはサポートしている。
GoogleはGmailやハングアウトをビジネスユーザー向けに、よりシンプルに、そして生産性を高められるように見直す作業を進めており、Googleトークの完全終了はその一環である。他にも、Gmailの機能整理を明らかにした。4月24日以降に、Google+プロフィールにメールを送信する機能と、Google+サークルをGmailから取り除き、以下のようなGmail Labsの提供を終了させる。
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