文響社はこのほど、東海大学教授血液腫瘍内科医の川田浩志氏による『長生きの統計学』(1,380円・税別)を発売した。
同書は「食事」「生活習慣」「運動」「メンタル」の4つのアプローチから、ハーバード大学やオックスフォード大学の統計データに基づいた"本当に効く健康法"を解説している。
川田教授によると日本では現在、エビデンスに基づかない健康神話が多く広まっているという。医学的なエビデンスとは数人または数十人で試した結果ではなく、何万人、何十万人以上の統計データが必要であるとのこと。
今後、さらに医療費増大が予想されているため、予防医学への意識は欠かせないが、あくまでも重要なのは「正しい健康知識」であるという。そこで同書では、世界的に認められた正確なデータに基づき、Q&A形式でさまざまな健康・アンチエイジング法を紹介している。
食事編では「死亡リスクを下げるなら、コーヒーは1日何杯? 」というテーマに対し、米国保険福祉省のエビデンスを解説。40万人を13年間追跡調査したところ、「1日4杯」ということが判明したという。コーヒーの影響で、心臓病や呼吸器系疾患、脳卒中などの疾病から、事故死などの率も下がることがわかっているとのこと。
「がんの予防にもっとも効果的な食品は? 」は、アメリカ国立がん研究所から、「今、自分が不幸だと感じるのは、過去のどんな行動に原因がある? 」はカナダ公衆衛生庁からの情報を基にまとめている。そのほか、「1日10分で効果が出る運動とは? 」「リバウンドが少なく効果が長続きするダイエット法は? 」などの健康情報も紹介している。