日本のポップカルチャーとして、海外でも高い人気を誇るマンガやアニメーション。日本にいる外国人の中には、「アニメが好きで日本に来た」「マンガで日本語を勉強した」という人も見受けられる。そこで今回は在日外国人20人に「直属の上司になってほしいマンガ・アニメキャラ」「部下になって欲しいキャラ」「社長になって欲しいキャラ」の3つについて聞いてみた。
Q. 「直属の上司」になってほしいマンガ・アニメキャラを教えてください
・「漫画『陰陽師』の安倍晴明。問題があるとき、どのような解決方法を導くか、興味があるからです」(ギリシャ/30代後半/男性)
・「『魔人探偵脳噛ネウロ』の(脳噛)ネウロです。知的でカリスマがあって、いい意味で常識を覆すからです」(イタリア/30代前半/男性)
・「『暗殺教室』の殺せんせーです。グループ(教室)全体のリーダーになりながら、一人一人の部下(生徒)を育てていけるからです」(アメリカ/20代後半/男性)
・「大きな野望と部下に好きなことをやらせて大切にする『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィになってほしいです」(モロッコ/30代前半/男性)
・「『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシ先生。優しいから」(インドネシア/30代前半/男性)
・「ドラえもん。何でも解決してくれそうなので」(ドイツ/40代後半/女性)
・「『僕のヒーローアカデミア』のオールマイト。部下思いの上司になりそう。しかも、熱血でいろいろ教えてくれそう」(タイ/30代前半/女性)
・「『プラネテス』の田名部愛か、実際のプラネテスの彼らの上司。愛さんは多分、いい上司になれると思うから。みんなのことを心配しているし、素直で、真面目な人です」(ロシア/30代前半/女性)
・「『進撃の巨人』のリヴァイ・アッカーマンだ。一度信頼した仲間のことは決して見捨てず、冷静な判断をもって救い出そうとする姿は、頼もしい。仕事で大失敗してしまったとしても、激怒しながら助けてくれそう」(モンゴル/40代前半/女性)
・「『名探偵コナン』の阿笠博士。理由:頭がいいし熱心な人」(ベトナム/30代前半/女性)
・「『魔女の宅急便』のおソノさんのような人」(キルギス/30代前半/女性)
Q. 「部下」になってほしいマンガ・アニメキャラを教えてください
・「『伊賀野カバ丸』の伊賀野影丸(カバ丸)。クレイジーだから」(ギリシャ/30代後半/男性)
・「『ONE PIECE』のニコ・ロビン。知的で優秀なのでいつも上達するためのいい刺激になりそうです」(イタリア/30代前半/男性)
・「『攻殻機動隊』のバトーです。自分の価値をきちんとした方で、タスクを成功させる意識を持っているからです」(アメリカ/20代後半/男性)
・「『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパーみたいな話を聞く人でかわいい部下が欲しいです」(モロッコ/30代前半/男性)
・「うずまきナルト(『NARUTO -ナルト-』)。前向きでチャレンジが好きだから」(インドネシア/30代前半/男性)
・「できすぎ君(出木杉英才/『ドラえもん』)。何でもやってくれそうなので、ソツなく」(ドイツ/40代後半/女性)
・「『弱虫ペダル』の金城真護。まじめで優秀そう」(タイ/30代前半/女性)
・「『プラネテス』のハチマキ(星野八郎太)。ごく普通の日本人ですから。責任感がある」(ロシア/30代前半/女性)
・「『北斗の拳』のラオウ。かっこいし、面倒見が良さそう」(モンゴル/40代前半/女性)
・「『忍たま乱太郎』の乱太郎(猪名寺乱太郎)。理由:頭がいいし何でも早い」(ベトナム/30代前半/女性)
・「『魔女の宅急便』のキキちゃん」(キルギス/30代前半/女性)
Q. 「自分の会社の社長」になってほしいマンガ・アニメキャラを教えてください
・「ハーロック(『宇宙海賊キャプテンハーロック』)。自由を大切に考える人から」(ギリシャ/30代後半/男性)
・「『ジョジョの奇妙な冒険』のファニー・ヴァレンタイン大統領です。『個』ではなく『全』のために、という大きいビジョンや視野を持っていますからです」(イタリア/30代前半/男性)
・「『鋼の錬金術師』のロイ・マスタングです。他の部下に全て任せるより、ご自身もちゃんと働いているからです」(アメリカ/20代後半/男性)
・「大きな野望と部下に好きなことをやらせて大切にする『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィになってほしいです」(モロッコ/30代前半/男性)
・「『名探偵コナン』の工藤新一。頭がいいから」(インドネシア/30代前半/男性)
・「安西先生(安西光義/『SLAM DUNK』)。外見は安西先生と似合っているからだ」(台湾/20代後半/男性)
・「『SLAM DUNK』の安西先生。落ち着いていて優しそうだから。しかも、鋭い言葉で社員に励ますことが上手そう」(タイ/30代前半/女性)
・「『ドラえもん』。やっぱり問題があったら、ぶつくさ言わず解決してくれそうなので」(ドイツ/40代後半/女性)
・「『あぃまぃみぃ! ストロベリー・エッグ』の三条るる(ばあちゃん)。理由は、1)女性、2)年をとってても強い、3)マネージメントスキルがある、4)専門知識が豊富、5)責任感とやさしさがある」(ロシア/30代前半/女性)
・「『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ。前向きなパワーで社員の心をひとつにまとめ、困難なことも解決できそうなので」(モンゴル/40代前半/女性)
・「『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ。理由:才能が有るし責任間がある。また周りの人のことを考えているのです」(ベトナム/30代前半/女性)
・「いない」(キルギス/30代前半/女性)
総評
「直属の上司になってほしいキャラクター」では、作品中でも頼りになる存在として描かれているキャラクターが数多くあげられ、「知的でカリスマ性がある」「部下思い」といった意見が集まった。また、「大失敗しても、激怒しながら助けてくれそう」といったコメントが寄せられたリヴァイ兵長(『進撃の巨人』)をあげた人もいたように、失敗したら叱るが最後は助けてくれる人の下につきたいという考えは世界共通なのかもしれない。
「部下になって欲しいキャラクター」では、「タスクを成功させる意識がある」「話を聞いてくれるかわいい部下」「チャレンジ精神がある」というコメントが寄せられた。また、「かっこいいし、面倒見がいい」との理由から、ラオウ(『北斗の拳』)を部下にしたいという猛者もいた。
「社長になって欲しいキャラクター」については、「大きいビジョンを持っている」「大きな野望がある」といったように、視野が広そうなキャラクターがあげられた。また、どっしりとした安定感と選手への的確なアドバイスが魅力の安西先生(『SLAM DUNK』)には「外見も似合っている」との声もあがった。