GfK ジャパンは3月24日、本を読む頻度についての調査結果を発表した。調査は2016年夏、世界17カ国(アルゼンチン、オーストラリア、 ベルギー、ブラジル、 カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ロシア、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ合衆国)の15歳以上の消費者2万2,000人を対象にインターネットで行われた。

「どれくらいの頻度で本を読みますか?」

本を読む頻度について尋ねたところ、グローバル(17カ国計)では30%が「毎日・ほぼ毎日」本を読んでいることが明らかになった。「毎日・ほぼ毎日」とした割合が最も高かった国は中国で36%、次いでスペイン、イギリス(32%)。この一方で「全く読まない」とした人はグローバルでは6%おり、オランダと韓国では16%に上った。

所得層別にこの傾向をみると、 高所得層(上位1/4)では35%が「毎日・ほぼ毎日」本を読むと回答したのに対し、低所得層 (下位1/4)では24%にとどまった。また、「全く読まない」とした割合は、高所得層では3%であったのに対し低所得層では10%に上った。相対的には所得の高い人ほどよく本を読んでいるといえる。

日本の状況をみると、 「毎日・ほぼ毎日」が20%、「少なくとも週1回」が24%、「少なくとも月1回」が16%、「ほとんど読まない」が29%、「全く読まない」が11%に。「毎日」もしくは「少なくとも週1回」本を読むとした割合を男女別にみると、男性では46%であったのに対し、女性では41%にとどまった。グローバルでは、男性は57%、女性は60%と女性の方がよく本を読む習慣があり、日本では他の多くの国と異なる傾向が見られた。