アスクは秋葉原にて「CORSAIR Product Circuit - Build it Better for Gaming -」を開催し、CORSAIR新製品の発表と紹介を行った。CORSAIRは高信頼のメモリモジュールメーカーとして知られているが、2005年より電源やケースなどの製品を投入。2010年からはゲーミング周辺機器にも参入している。電源や簡易水冷モジュールに関しては世界ナンバーワンだという。今回は主に3つの完成PCを展示。合わせて、すでに発売中を含めての新製品の紹介を行った。

CORSAIRの歩み。長らくメモリメーカーだったが、2005年から電源を皮切りにパーツ部門に、2010年からはゲーミング周辺機器にも参入。ベアボーンは現在日本未投入

完成PCの例として、プレミアム構成は4面強化ガラスを採用したPCケース「CRYSTAL SERIES 570X RGB」に、電源ユニット「TX850M」を搭載。また、CPUクーラーは簡易水冷クーラー「H100i V2」、メモリは「DOMINATORプラチナ」シリーズを使用していた。周辺機器として、キーボードは「K95 RGB PLATINUM」、マウスは「SCIMITAR PRO RGB」、マウスパッドは「MM800」、ヘッドセットは「VOID RGB WIRELESS」をそろえ、豪華装備となっていた。

展示してあった完成PCの例「プレミアムゲーミングPC」

使用しているCORSAIR製品一覧

K95 RGB PLATINUM(税抜30,380円)。キースイッチとしてCherry MX Speed RGBを採用。左側に6つのマクロキーを備える。イルミネーションはケースの奥まで用意されており輝度も高い

Scimitar PRO RGB(税抜13,600円)。MMO/MOBAに向く12個のマクロキーが調整機能付きで用意されているのが最大の特徴だ

Scimitar PRO RGBはソールに六角ネジが用意されており、これを緩める事でマクロキーの位置の調整が可能だ

電源はTX850-Mを使用していた。4月発売予定

メインストリーム向けとしては、ケースに「CARBIDE 330R」、電源ユニットは「CX750M」、クーラーは「H60」、メモリに「VENGEANCE LED DDR4」を使用していた。周辺機器はキーボードに「K65 RGB RAPIDFIRE」、マウスに「HARPOON RGB」、マウスパッドに「MM300」、ヘッドセットに「VOID UDB」という構成となっていた。

メインストリームゲーミングPC例。ヘッドセットは有線接続で、プレミアムPCの方は写真に写っていないがワイヤレスのヘッドセットを用意していた

使用しているCORSAIR製品一覧。ただし電源が「TX750M」とあるが、機材の都合で変更に

キーボードはテンキーレスのK65 RGB(税別17,480円)。これもCherry MX Speed RGBを採用

マウスはHARPOON RGB(税別4,060円)。軽量で6000dpiまで対応する

これとは別に「雪ミク」モチーフのMOD PCも参考展示。ただ、製作が間に合わず仮組状態での展示となっていた。

参考展示の雪ミクイメージのMOD PC。残念ながら仮組程度の未完成品だった

コストパフォーマンス重視の80PLUS GOLD認証電源など新製品を披露

今後発売する新製品として電源を紹介。TX-Mシリーズを4月から投入するという。TX-Mシリーズは80PLUS GOLD認証を取得し、高い性能を持ちながらセミモジュラーデザインで、ゼロRPMファンを排したモデルだ。さらに80PLUS PLATINUM電源のHXシリーズも紹介。フルモジュラーデザインだが、CORSAIR LINKには対応せずにコストを抑える。どちらも具体的な価格に関してはまだ検討中とのこと。

新製品のTX-Mシリーズ。80PLUS GOLD認定ながら価格は押さえられている

同じく新製品のHXシリーズ。80PLUS PLATINUM認定でHXiシリーズからCORSAIR LINKを排したモデル

新製品の投入で電源のラインナップはこのようになる

入力デバイスについても触れ、CORSAIR製キーボードの優位性として、CHERRYとのパートナーシップを強調。高い水準のスイッチを使用しているだけでなく、サイレント軸やスピード軸は(時限)独占的に利用できるという。K65から利用されたスピード軸は、通常のキースイッチが2mm押し込まないとONにならないところ、1.2mmと短いストロークでONになるため、高速の応答を望むゲーマー向けだという。

RGBカラーをいち早く投入し、Cherry MXスイッチのバリエーションの広さをアピール

Cherry MX Speed軸と競合製品の比較。動作距離と耐久性、そして「Made in German」に優位性があるとのこと

また、キーボードで最上位に属するのがK95プラチナRGBで、従来製品よりもLEDの輝度を上げており、ハッキリと目立つ作りとなっている。加えて、エントリユーザーに向けたCORSAIR初のメンブレンキーボードのK55 RGBも発売する。

K95プラチナRGB。CORSAIR製キーボードのフラグシップモデル

CORSAIR初のメンブレンキーボードK55。全体的な雰囲気はK95ライクだが、キータッチは明らかに異なる

マウスはMMO/MOBA向けのSCIMITAR PRO RGBを投入。最大の特徴はサイドにある12のメカニカルサイドボタンの位置を調整できる機構だ。マウス底部にあるネジを緩めて自由に調整ができるようになっている。またHARPOON RGBは85gの軽量マウスながら6つのプログラムボタンを搭載。幅広い用途に対応する。

MMO/MOBA向けのゲーミングマウスScimitar Pro RGB。サイドボタンの位置調整ができるのはよいだろう

軽量なゲーミングマウスHarpoon RGB