農林水産省は3月21日、2016年度「食料・農業及び水産業に関する意識・意向調査」の結果を発表した。調査期間は2016年12月~2017年2月、対象は農林水産情報交流ネットワーク事業の消費者・農業者・漁業者・流通加工業者(木材関係除く)各モニターで、有効回答は2,830人。
魚介類を食べる量が減った理由、「価格が高くなった」
消費者モニター(889名)に魚介類の好き嫌いを聞いたところ、「好き」と回答した割合は70.8%と最も高く、次いで「どちらかといえば好き」(19.1%)、「どちらともいえない」(7.1%)、「どちらかといえば嫌い」(2.4%)、「嫌い」(0.7%)だった。
魚介類を食べる頻度を尋ねたところ、最も多かったのは「週に2~3回」で47.9%。次いで「週に4~5回」が21.7%、「週に1回」が16.2%、「ほぼ毎日」が10.9%となった。子供の頃に魚介類を食べた頻度は、同じく「週に2~3回」が42.9%で最多。以下、「週に4~5回」が25.3%、「ほぼ毎日」が15.4%と続いた。
子供の頃と比べて、魚介類を食べる量が「減った」人は38.2%、「変わらない」は31.9%、「増えた」は29.6%だった。
魚介類を食べる量が減った理由を問うと、「価格が高くなったと感じるから」が43.2%でトップ。次いで「調理が難しい・面倒だから」が31.5%、「鮮度や品質が良い魚介類が入手しにくくなったと感じるから」が26.5%、「生ごみの処理等片付けが面倒だから」が23.2%と続いた。また「その他」の回答では「肉が安くなった」「肉が好きだから」などの理由が目立った。
流通加工業者モニター(235名)に対し、今後の国内の魚介類の消費について質問したところ、65.5%が「減ると思う」と回答。魚介類の消費拡大のために取り組んでいることがあるかと尋ねると、過半数の62.6%が「いいえ」と答え、「はい」は37.4%にとどまった。