TVアニメ『美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!』のイベント「美男高校地球防衛部LOVE! LOVE! ALL STAR!」が3月18日、東京・両国国技館で開催された。メインキャストである、地球防衛部・箱根有基役の山本和臣、由布院煙役の梅原裕一郎、鬼怒川熱史役の西山宏太朗、鳴子硫黄役の白井悠介、蔵王立役の増田俊樹に加えて、ウォンバット役の麦人、VEPPer・別府月彦役の河本啓佑、別府日彦役の村上喜紀、そしてダダチャ役の安元洋貴も出演し、「ALL STAR」の名にふさわしい豪華な顔ぶれとなった。本稿では夜公演の模様をお届けする。
黒玉湯でキャスト達が大暴走!?の「風呂トーク」
四方を客席に囲まれたステージにキャスト9名が勢ぞろいし、まずは集まったファンへ一人ひとりがあいさつをする。今回のイベントでは、事前に出演キャスト陣がイベントに向けて"公約"を掲げていた。梅原の公約は「国技館ということでふんどしで参加する」というものだったが、それを受けて「心のふんどしを締めてまいりました。よろしくお願いします」とコメント。一方で「できるだけ省エネでおとなしくしている」という公約を掲げていた増田は、第一声で「公約は破るためにあります!」と早くも公約破棄を宣言。「盛り上がっていくぞー!」と客席を沸かせた。
最初のコーナーは、「風呂トーク」。ステージ床面に、アニメに登場する銭湯”黒玉湯”の湯船が映し出され、その中で、選ばれた二人が作品を振り返るトークを行うというもの。MCを担当する安元がトークに入ろうとすると、VEPPerの二人がどさくさにまぎれて安元に歩み寄り、公約だった「安元の顎をなでる」を達成。ダダチャがされていたのと同じように、河本から顎を撫でられる安元の姿に会場から笑いが起きる。
気を取り直してトークが始まるものの、振り返りはそっちのけでキャスト達は大暴走。河本は寝そべる麦人を"モフモフ"し、西山と白井は風呂の中でワニの動きをし、梅原は増田との破天荒な即興芝居を行い、ある意味防衛部のイベントらしい型破りな行動の連続に会場は盛り上がった。
続いては「モザイクビジョンこれな~に?」という、モザイクがかかったイラストに何が描かれているかを当てるクイズコーナー。正解となるイラストは、ファンから寄せられたリクエストに応え書き下ろされたイラストだ。第1問は、防衛部5人がツイスターゲームを行っている様子。第2問は、立の誕生日会パーティー。そして最後は、熱史と、征服部の草津錦史郎という幼馴染みの二人がプラネタリウムを楽しむイラストが公開され、1期の最終回で和解した二人のその後が描かれたことに、ファンからはひときわ大きな声が上がった。
まさかのVTR出演者に、ファンも大興奮
続いては4つの選択肢から正解を選ぶ「LOVE! LOVE!クイズ」のコーナー。出題VTRで、箱根強羅役の杉田智和がお馴染みとなったカツラとタオルの“強羅スタイル”で登場した。「このイベントの電力は、あんちゃんが頑張って発電するから」と強羅らしいスケールの大きなコメントを残しつつ、「箱根駅伝で青山学院大学が3連覇する前はどこの大学が優勝したでしょうか?」と出題。これには、残念ながら全員が不正解という結果に終わってしまう。
続いてVTRで登場したのは、防衛部のイベント初出演となった草津錦史郎役の神谷浩史。「2期になってからメインキャストの若いみんなが売れ始めて、スケジュールが合わなくて、僕は2期、ほとんどひとりで収録しました」と寂しげに収録を振り返りつつ、「みなさんがスターになっていくのを間近で見られて幸せです」と締めくくった。
そんな神谷から出題されたクイズは「草津温泉の特徴は?」というもので、「すべての旅館、ホテルが源泉かけ流し」という選択肢を選んだキャスト達が正解。もともとこの選択肢を選んでいて、途中で別の選択肢に変更した増田は不正解が分かると、「イベントなのにみんなマジになりやがって……」と悔し紛れに正解者達を挑発し、会場の笑いを誘った。
あざとさでVEPPerが大活躍
続いては選ばれた4人がお題に沿って対決する「LOVE! LOVE! チャレンジ」のコーナー。 最初のお題は「パンダ怪人が妬んでしまうほどかわいい動物のモノマネ」。山本はせっせと巣をつくるペンギンをよちよち歩きで表現。これには会場のみならずステージ上の増田さえも「かわいい……」と感嘆の声を漏らしていた。
続く西山はラッコのモノマネ。床を仰向けで這いながら、カメラ目線でメガネをはずしファンを沸かせたが、安元から「野生動物がメガネをかけるのか?」と突っ込みが入っていた。 白井はモノマネをしながら「僕はカワウソ。最近僕をペットにする人も多いんだ」と自分で喋る斬新なスタイルで攻めるものの、スタッフからカンペで「動物は喋らない」と容赦なく突っ込まれた上に、大のカワウソ好きの安元からも不評を買うという散々な結果に終わった。
最後に披露されたのは、村上のネコのモノマネ。着ていたジャケットをステージに放り投げ、そこに向かって四つん這いで突撃していき、ジャケットの下から顔をのぞかせるという小技を効かせたあざとさで、モノマネ対決の優勝をさらっていった。 続いては梅原、増田、河本、麦人で「豆腐怪人を倒すイケメンポーズ」対決。しかし、この対決でも挑戦者全員が大暴走を繰り広げる。結果、河本が村上とのコンビネーションで勝利を掴み取る形に。
そして、優勝した村上と河本には国技館にちなんでちゃんこ鍋が与えられ、村上から河本へ「あーん」して食べさせる場面に会場が沸いた。
大盛り上がりのライブコーナー、そして驚きの新発表が
続いての朗読劇では「両国国技館で3月18日に開催される美男子コンテストに防衛部やVEPPerが参加する」というシナリオが繰り広げられ、ステージ上は美男子コンテストの会場に。
個人でのアピールタイムで、煙を演じる梅原が「ここに来たからにはやりたかったことがある」と、熱史演じる西山と相撲をとり始める。これは台本になかったアドリブのようで、二人の真剣勝負には、なかなか決着がつかない。最終的に梅原が西山を投げ飛ばしたが、梅原は「意外とガチで(西山が)来るから驚いた」と言い、西山はそれに対し「ちょっと負けたくなくなっちゃって」と笑った。
続く熱史のアピールタイムでは、ソロ曲の歌詞になぞらえて「チキンカレーの食感を、みんなで言ってみようか」と、会場を巻き込み、「プリプリ」と言いながらお尻を左右に振るポーズを披露。梅原のアドリブ相撲に巻き込まれた仕返しとばかりに、西山は梅原をつかまえて一緒に「プリプリ」とお尻を振る。梅原はその時、恥ずかしそうに台本で顔を隠していた。
一人ひとりのアピールタイムが終わると、次は防衛部とVEPPerによる歌のアピールタイムに突入。変身後の衣装に着替えたVEPPerは『☆Star☆The☆VEPPer☆』、『純情革命D.F.G』を披露。キレキレのダンスで会場を沸かせ、「そんな声で俺たちを応援しようっていうのか!!」「もっと声出せるよね?!」と会場をあおった。
「ラブメイキング」を経て変身した防衛部の5人は『沸点突破☆LOVE IS POWER☆』と『絶対無敵☆Fallin’ LOVE』を披露。「LOVE!」のコールでファンと一体感を作り上げる。最後は5人で肩を組んで揺れながら歌い、ステージから愛をふりまいていった。
結果、美男子コンテストは全員が優勝。そしてイベントはエンディングを迎える。 昼の部ではCGライブの開催決定が発表されていたが、夜の部でも新たな展開が発表。それは、OVA『美男高校地球防衛部LOVE! LOVE! LOVE!』の制作決定だった。初公開となったキービジュアルでは、3年生メンバーが卒業していく様子が描かれており、待望の新作に国技館は絶叫に包まれた。
終わりの挨拶では、白井は「アニメで初めてのレギュラーをやらせていただいた作品がこんなに長く続くなんて、とても幸せなことです。LOVE! LOVE! LOVE!と、どんどん増えていくように、また一緒にLOVEを作っていきましょう」と感慨深さをにじませる。
西山は、「皆さまからの愛、ビシビシと伝わってきました。また熱史くんと防衛部の仲間たちに会えることが本当にうれしいです。これからも変わらぬあたたかい応援よろしくお願いします」と客席に笑顔を向けた。
山本は涙で目を潤ませながらも「イベントや、CGライブができたり、また防衛部のメンバーに会えるのも、みんなのお陰です。僕たちもいっぱい役にパワーをもらっておりますが、ちょっとずつキャラクター達に愛を返していけてるのかなと思います。これからも、もっともっと愛を僕たちにください!」とファンに力強くお願いした。
最後は山本の「美男高校地球防衛部―!!」の掛け声に、会場全体が「LOVE! LOVE! LOVE!」とコールし、イベントが終了。メンバーがステージを去った後も、客席からは「ありがとう!」という声が次々と上がり、まさに愛が満ちたイベントだった。
美男高校地球防衛部LOVE!CG LIVE!開催決定!
5月27日 東京 / ディファ有明
6月18日 東京 / ディファ有明
7月9日 東京 / ディファ有明
7月17日 大阪 / Zepp Osaka Bayside
(C)馬谷くらり/黒玉湯保存協会