女性向けゲームブランド「オトメイト」の公式ニコニコ生放送番組「オトメイトチャンネルイベント ~Sweet Memories~」が3月5日、千葉・幕張国際研修センターで開催され、声優の森久保祥太郎、天崎滉平、梅原裕一郎、八代拓、井上雄貴、佐藤祐吾、山谷祥生が登壇した。今回は、ゲストとして島崎信長も登場した夜の部をレポートする。

「オトメイトチャンネルイベント ~Sweet Memories~」

「オトメイトチャンネル」はニコニコ生放送で2014年から始まった「オトメイト」の最新情報を伝える配信番組。今回のイベントをもって約3年間MCを務めてきた”オーナー”森久保と、天崎、梅原、八代がそろって番組を卒業する。

いわば4名の卒業公演となる今回のイベントだが、寂しさを吹き飛ばすように森久保はハイテンションに登場。衣装のジャケットの背中に大きくプリントされた「USA」の文字を客席に見せ、「気持ちは、USA! といった感じで楽しんでいきたいと思います!」と客席の笑いを誘った。続いて天崎、梅原、八代、井上、佐藤、山谷の6名も登場。新たに番組を引き継ぐ井上、佐藤、山谷が今回のイベントのMCを担当した。

手作りトリュフチョコレートをもらった時の、正解のリアクションは……?

ゲストの島崎も登場し、まずは番組の歴史を振り返るコーナーからイベントはスタート。 様々なゲストとの思い出に花が咲いた。2015年に行われた初のイベント「オトちゃん冬の感謝祭」でゲストとの対決で負けた天崎、梅原、八代が森久保に壁ドンをした思い出を振り返る。八代は「あの時が人生で一番森久保さんと顔が近づいた瞬間でした」と笑った。

続いてのコーナー「オトメイト新作テイスティング」では、3月30日に発売される『KLAP!! ~Kind Love And Punish~ Fun Party』の情報が紹介された。ここで、ゲームにちなんだクイズコーナーへ突入。実際のゲームのワンシーンで、セリフが空欄になっているところを想像して回答するクイズだ。

問題となったのは、登場キャラクターの出雲紫苑が主人公から手作りのトリュフチョコレートを受け取り、ひと口食べた後のセリフ。真剣な表情で回答を書く卒業メンバーとゲストの島崎だったが、いざ出された回答は会場の笑いを呼ぶものばかり。梅原の回答「って、おいおいおーい、これキノコのトリュフやんけー」には山谷からの「チョコじゃなかったんだ!」と突っ込みが飛んでいた。

純情な後輩島崎のぶこに迫る、4人の個性的な先輩

続いてのコーナー「試せモテ力! オトチャンハイスクール」では、卒業式の日というシチュエーションで、後輩女子に思いを寄せられる先輩役を即興で演じ、彼女にどんな「胸キュンセリフ」を言えるかを競っていく。

それぞれがくじで引いたキャラ設定で先輩を演じなければならず、森久保は「強引な俺様系」、天崎は「クールなドS系」、梅原は「プレイボーイな小悪魔系」、八代は「ほんわか癒やし系」となった。先輩に思いを寄せる後輩女子役は島崎が”のぶこ”として担当。 天崎演じる先輩は「お前、名前なんだっけ? ウジ虫だっけ?」とドSに問いかけるものの、島崎演じる後輩が「のぶこです」と答えると、「これ実話なんだけどさ。俺のおばあちゃんの名前、のぶこなんだよね……ばいばいおばあちゃん」と心温まるセリフを残し、去っていった。

梅原演じる小悪魔系プレイボーイの先輩は、落ち込むのぶこに対し「どうしたの? のぶこー! ちょっと落ち込んでる?」とグイグイ迫り、がっちりと抱き着く。しかし、落ち込んでいるはずののぶこが負けじと梅原を強く抱きしめ返し「離して」と言われても離さない。意外なのぶこの肉食ぶりに慌てる梅原。森久保も「あんなにうろたえている梅ちゃん初めて見た」と笑った。

ほんわか癒やし系先輩の八代は、のぶこの衣装から下がっているベルトに「これちょーだい」と、興味津々。「これあげたら、ずっと一緒にいてくれるんですか……?」というのぶこからの問いかけに、「でもこれは、のぶのぶっちのものだもんね。じゃあ、お前ちょーだい」とほんわか天然キャラながらドキっとさせるセリフで締めた。

シチュエーションは代わり、今度は先輩の第2ボタンを狙う別の女子生徒が二人の邪魔をするシーンへ。ここで乙女ゲームさながら、後輩女子の行動に「A:部活に戻ろうとする」、「B:自分も第2ボタンが欲しい」という選択肢が生まれ、会場の拍手の大きさでBが選ばれた。

邪魔する女子生徒は佐藤が演じる”ゆうこ”。もじもじするのぶことは対照的に「せんぱーい! 第2ボタンが欲しいんですけどー」と強引に迫っていく「ちょっとウザい女子」を熱演。野球部の先輩という設定で演じた森久保は、第2ボタンを狙ってくるゆうこをキャッチボールに誘い、ボールをあえて大暴投し、ゆうこにボールを取りに行かせることでのぶこと二人きりになるファインプレーを見せた。

さらに、「先輩の第2ボタンが欲しいです」と告白するのぶこに、「いいぜ。ただし、来年取りに来い。俺がいる大学に、お前も来い」と男前な切り返し。しかし、「俺の大学どこだか言ってなかったよな。遠いんだ」と言って客席に背中の「USA」の文字を見せるという鮮やかなオチをつけた。

最後は島崎が「能天気なポジティブ系」キャラの先輩役で、井上演じる後輩女子”ゆうちゃん”と卒業式のシチュエーションを演じることに。同じく、第2ボタンを狙うゆうこを島崎は「もうあげる人を決めちゃってるんだ」とかわすものの、ここで突然、ナレーション役だった山谷がチャラい女子高生”よしこ”となって「チョリース」と先輩の第2ボタン争いに参加。一気に男女の修羅場へ突入していく。

よしこが「よしことゆうちゃん、どっちが大事?」と核心をついた質問をすると、能天気系の島崎は「第2ボタンは一つしかないけど、俺の心は二人とも同じくらい愛せる」と、なんとも優柔不断な返事。それに対し井上演じるゆうちゃんが泣きだし「先輩、私だけって言った! この前カラオケ行った時、あなたにだけって歌詞のところをゆうちゃんだけって歌ってくれた!」と切ないエピソードを挟み、結局先輩はゆうちゃんを選ぶハッピーエンドとなった。

卒業メンバーが3年間の思いのたけを語り、フィナーレへ

大盛り上がりの即興演技コーナーも終わり、最後は卒業するメンバー達からの答辞のコーナーへ。天崎の答辞は、「楽しかった、ロケメイトー!(番組内のロケコーナー)」と、卒業式の呼びかけ風。「(放送の)第1回が終わった後、3人は口をそろえて言いました。来月はないな、と。そんな中でも聞こえていましたよ、応援してくださってるみんなの声。最後に一言だけ言わせてください。ありがとうございました」と、初期の苦労を振り返りつつも、続けてこられたことへの感謝を述べた。

梅原は「天崎くんを、最初は真面目でちゃんとした人だと思ってましたけど、3年って残酷ですね……。とんでもない人だとわかりました(笑)でもそんな天崎くんが大好きです。八代拓くんも、最初の印象と裏腹に、心根の優しい真面目な男で、頼りにしている仲間です。そして何よりも未熟な僕らを3年間支えてくれた森久保オーナーには感謝してもしきれません」と、番組を一緒に支えてきたメンバーへの感謝の思いを口にした。

八代は「最初は森久保さんに頼りっきりで、アシスタント3人は何もできなくて、少なくとも作品紹介の原稿だけは噛まずに読もうよってところから始まった番組でした。でも、やっていくうちに徐々にみんな自由になっていき、個性が出てきたので、自分のポジションを考え、勉強させていただいた番組でした。個人的には、森久保さんや、天崎くん、梅原くんとまた仕事ができたらいいと思います」と、番組での学びを振り返った。

森久保は「3人にとって僕は先輩としてスタートしたこの番組でしたが、今は共演者として、仲間として信頼しています。でも、4人ですごく面白い番組になってきた! と思ったら、それぞれの活躍の場が増えて、一人来られなくなり、二人来られなくなり……。それが嬉しかったです。これからの声優業界を背負っていく3人だと思いますので、オトチャンを離れてもぜひこの3人をよろしくお願いします。そして、後から入ってくれた3人には何の心配もありません! これからもどんどんすごい番組になっていくと思います。僕たちもゲストでまた出させていただく目標ができましたので、今後も応援よろしくお願いします」とメンバーへの想いを語った。

最後の挨拶では、番組を引き継ぐ立場となった井上、佐藤、山谷も卒業する先輩メンバーへの感謝の気持ちと、番組を引き継ぐことへの抱負をコメント。本イベントは、当日ニコニコ生放送で配信もされていたが、配信終了後にはサプライズで井上、佐藤、山谷から卒業メンバーへ花束の贈呈も。オトメイトチャンネルらしい笑顔溢れる卒業式となった。 森久保オーナーが卒業し、新たにオーナーを引き継ぐのは鳥海浩輔と平川大輔。井上、佐藤、山谷と共に5名で、新たに番組を盛り上げていくことが決まった。春から新体制になるオトメイトチャンネルから、今後とも目が離せない。

オトメイト新作情報

『KLAP!! ~Kind Love And Punish~ Fun Party』
対応機種:PlayStation Vita ※PlayStation Vita TV対応
ジャンル:妖怪調教AVG
発売日:2017年3月30日予定
価格:通常版 6,804円(税込)
限定版 8,964円(税込)
DL版 6,264円(税込)