人間関係が希薄になったと言われる現代社会だが、いざという時に頼りになるのは、やはりご近所さんやお隣さんの存在。今回はマイナビニュース会員のうち男女401名に、近所の人や隣人に助けてもらって嬉しかったことについて聞いてみた。

ご近所さんに助けてもらったことはありますか?

Q.自宅のご近所さんや隣人に助けてもらって嬉しかったことはありますか?
ある 55.4%
特にない 44.6%

Q.「ある」と答えた方にお聞きします。その時のエピソードを詳しく教えてください
■ピンチのとき
・「鍵をなくしてしまい玄関前で途方にくれていたところ、お隣さんが大家さんに連絡をとってくれて助けてくれた」(47歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「財布・電話を忘れて、電話をかしてもらったこと」(33歳男性/教育/専門サービス関連)
・「トイレに閉じ込められる事態になり、窓から叫び、救急へ連絡してもらった」(41歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「断水のときに水を分けてもらった」(59歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「台風で停電の時に、ろうそくとおにぎりをいただいた」(36歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「火災のとき、消火に手伝っていただいた」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連)
・「震災の時おろおろしていたところに声をかけてもらった」(22歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「祖父が亡くなった時に色々と親切にしてもらった」(32歳男性/教育/公共サービス関連)

■病気やケガの時
・「風邪をひいて熱をだしていたとき、おかゆをもってきてくれた」(40歳男性/電力・ガス・エネルギー/事務・企画・経営関連)
・「風邪を引いた時。近所の良い病院を紹介してくれて、車で送り迎えまでしてくれた。本当に助かった」(26歳女性/食品/専門職関連)
・「急に貧血で倒れた時に救急車を呼んでもらって助かったこと」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「ケガをして動けなかった時に、代わりに買い物をしてもらった」(54歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■子どもの面倒
・「予想以上に帰宅が遅れたときに子供の面倒をみていてくれた」(46歳男性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
・「家を留守にする際子供を預かってくれて食事の準備もしてくれた」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「自宅が停電し、子供しか在宅していなかった時、面倒を見てくれた」(48歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「子供が泣いているときにあやしてもらった」(34歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■車は助かる!
・「車の車内灯をつけっぱなしにしていたのを、通りかかりのご近所さんが教えてくれた」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「車のバッテリーがあがり、お隣さんの車でエンジンをかけた」(53歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
・「タイヤがパンクした時に手伝ってもらった」(44歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「車が雪にはまった時、JAFに連絡してもらったりして助かりました」(42歳女性/教育/公共サービス関連)
・「まだ免許がない時、駅まで車で送ってもらった」(36歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「雨の日に児童センターのイベントに行く時に、一緒に車に乗せてもらった」(38歳女性/農業協同組合/公共サービス関連)

■ありがたい情報
・「引っ越してきて間もないころに、真向かいの人がごみの捨てる場所や自治会の組合員などを丁寧に教えに来てくれた」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「マンションのゴミ捨て場に入るためのカギの開け方がわからず困っていたら、たまたま通りがかったご近所さんが親切に教えてくれた」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「お隣さんは犬を飼っていて私は猫を飼っています。飼い主歴はお隣さんが長いので良い動物病院を教えてもらって助かりました」(41歳女性/教育/専門サービス関連)
・「ゴーヤを育て始めたものの、葉の剪定に悩んでいたら、ご近所の奥さんが教えてくれたこと」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)

■おすそわけ
・「一人者は食事が大変だろうと、よく食事を差し入れていただいた事は忘れられない、有難い思い出である」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「自分が体調不良の時、晩御飯のおかずを作って持ってきてくれた」(50歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「しょうゆが切れたときに貸してくれたこと」(36歳男性/官公庁/その他・専業主婦等)
・「お米をいただいた」(39歳女性/コンビニエンスストア/その他・専業主婦等)
・「煮魚や炊き込みご飯をもらった」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「野菜をあげたらお返しに、その野菜で作った漬物をくれました」(38歳男性/紙・パルプ/事務・企画・経営関連)

■家事の代行
・「宅配便を預かってくれた」(41歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「ごみの処分にこまっていたらついでだからとすててくれた」(49歳男性/建設・土木/営業関連)
・「夏の庭の水やりをついでにやってくれる」(39歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)
・「ベランダの鳩の追い払ってくれた」(57歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・「除雪のお手伝いをしてもらい、敷地が広く体力的に限界があったのでたいへん助かりました」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「庭の木が伸びすぎて枝が切ることかできなくて困っていたら、電動のこぎりを持ってきて枝を切ってくれて、切った枝も軽トラックで運んで捨ててくれたこと」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■荷物持ち
・「自宅マンションのエレベーターが点検中で買い物に持つとベビーカーを同時に持って上がることができないときに、ベビーカーを階段で持って上がってくれた」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「重い荷物を持っていた時にお隣さんが家の前まで一緒に持ってくれた」(28歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)

■総評
ご近所さんやお隣さんに助けてもらって嬉しかったことが「ある」と答えた人は55.4%と、半数以上になった。

回答を見ていくと、特に印象に残っているのは、自分が困っていた時のことのようだ。「鍵をなくして困っていたら家で待たせてくれた」「財布をなくしてお金を借りた」「断水時に水を分けてもらった」「震災の時に声をかけてもらった」など、確かにご近所のありがたさを感じる瞬間だろう。

同様に、病気やケガの時にも「食事を作ってもらった」「救急車を呼んでもらった」「代わりに買い物をしてくれた」など、心温まるエピソードが並んだ。共働きの忙しい家族にとっては「子供を預かってもらった」というのも非常に助かることのよう。引っ越ししてきたばかりで何もわからない状態の時に「いろいろと近所のルールを教えてもらった」というのも印象深かったようで、回答に挙げる人が多かった。

他にも「ペットの病院を教えてもらった」「ゴーヤの育て方を教えてもらった」など、情報が非常に助かる場合も多いよう。また、おすそ分けや差し入れなど食事の助けや、「庭の草刈り」「道路の掃除」「宅配便の預かり」「ゴミ処理」「雪かき」など、さまざまな家事を代わりにやってもらって助かったという声もあった。

「ついでだから」とさまざまなことを親切にやってくれるご近所さんやお隣さんの存在は、本当にありがたいもの。親切には親切で返して、持ちつ持たれつのいい関係を築いていきたいものだ。

調査時期: 2017年2月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女401名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません